トータルスキンクリニック福岡天神院では、患者さま一人ひとりに合わせた美容治療をご提案しています。

本施術ページの監修医師

本施術ページは、医師が医学的観点から監修しています。

医療法人茜会 理事長/美容皮膚科 トータルスキンクリニック松山院 院長/トータルスキンクリニック福岡天神院 医師

当院のヒローウェーブ(HILO WAVE)は以下のお悩みに対応しております。

たるみの悩み

項目内容
製剤名ヒローウェーブ(HILO WAVE)
販売元HIGHER社(韓国)
主な成分ヒアルロン酸 48mg/2mL(架橋していない高分子・低分子ヒアルロン酸と、わずかに架橋したヒアルロン酸)
使用量の目安目の下は左右で1mL、唇は0.5〜1本、こめかみ・頬こけ・額は2本が基本(広い範囲で最大4本)など
注入方法カニューレ(25〜27G)、局所麻酔+笑気麻酔(無料)
回数の目安まずは1回。結果を見て、肌育注射・照射系の施術・ヒアルロン酸フィラーに移ることも
所要時間来院から帰宅まで約60分
ダウンタイム目の下はむくみが1週間ほど続くことがある。その他の部位は数日
料金料金の項をご覧ください

ヒアルロン酸フィラーとスキンブースターの中間にある製剤

注入製剤には、くぼみを埋めて形を作るヒアルロン酸フィラーと、肌に水分を与えて質感を変えるスキンブースター(肌育注射)があります。

ヒローウェーブはその中間にある製剤です。

一般的なヒアルロン酸フィラーほど持ち上げる力はありません。

一方で、プロファイロやジャルプロスーパーハイドロのように肌になじんで消えていくタイプよりは、ふくらみとしての変化が残ります。
肌質の変化に、わずかなボリュームの回復が加わります。

注入には、カニューレ(先端が丸く、血管を傷つけにくい管状の針)を使います。

ここからは製剤の中身の話です。読み飛ばしても、このあとの内容は理解できます。

高分子・低分子のヒアルロン酸と、わずかな架橋

ヒアルロン酸は、そのまま注入すると数日から数週間で分解されます。フィラーが長く残るのは、架橋(ヒアルロン酸同士をつなぎ合わせ、分解されにくくする加工)を施しているためです。

ヒローウェーブは、性質の異なる3種類のヒアルロン酸を組み合わせています。販売元の資料による構成比は次のとおりです。

成分構成比主な役割
架橋していない低分子ヒアルロン酸25%組織に広がりやすく、注入後早い段階の潤いを担う
架橋していない高分子ヒアルロン酸25%水分を抱えて、ふくらみと潤いを保つ
わずかに架橋した高分子・低分子ヒアルロン酸50%ゆっくり分解されながら残り、変化を長持ちさせる

半分は架橋なし、残り半分もごく弱い架橋のため、製剤は柔らかく、組織の中で広がります。一点に盛るより、カニューレで面として入れるほうが向いているのはこのためです。

コラーゲンについては、2026年に韓国・延世大学の研究グループが、細胞と動物を使った実験でコラーゲン産生の増加を報告しています。ただし人を対象にした臨床研究ではなく、論文自身も、臨床での効果は今後の検証が必要としています。20本を使った当院の見立てでも、変化の中心はコラーゲンの増加ではありません。わずかに架橋されたヒアルロン酸がその場に残ることによる、ボリュームの回復です。

検証用の20本で使った部位は、目の下が6名、残りが頬こけ・こめかみ・額・手の甲です。
この経験をもとに、2026年10月から正式なメニューに加えています。

ヒアルロン酸と肌育注射のあいだが、手薄でした

当院にはこれまで、ボリュームを足すヒアルロン酸と、肌質を変えるプロファイロやジャルプロスーパーハイドロがありました。
手薄だったのは、その中間にあたる方です。

頬やこめかみが少しこけてきたものの、ヒアルロン酸で形を作るほどではなく、肌育注射だけではくぼみの印象が変わらない。
こうしたご相談に、ちょうどよい選択肢がありませんでした。

この位置には、ジュベルックボリューム(旧名:レニスナ)もあります。
私自身は評価している製剤で、当院でも使っています。
ただ、コラーゲンを増やして少しずつ戻す仕組みのため、ヒアルロン酸のように分解酵素で溶かすことができず、目の下にも使いにくい面があります。
溶かせない製剤を入れることに抵抗を感じる方も、一定数いらっしゃいます。

ヒローウェーブはヒアルロン酸でできているため、万が一のときはヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を分解する酵素)で溶かせます。
目の下にも使えて、引き返す手段も残せる。こうした背景から、導入を決めました。

検証期間を経てわかったこともあります。
1回の施術で見た目に出るふくらみは、ジュベルックボリューム1回よりもヒローウェーブのほうが大きいことが多かったのです。
ただしこれは、注入したヒアルロン酸がそのままボリュームとして残っているためで、コラーゲンを増やす力でジュベルックボリュームを上回るという意味ではありません。

同じような効果をうたう別の製剤も、代理店の紹介で試しました。
多少のボリュームは出るものの、肌質の変化はありませんでした。

ヒローウェーブは肌の変化も感じられたため、こちらを導入しています。

当院の女性医師2名が、お互いにヒローウェーブを施術しました。
目の下、マリオネットライン(口の横から下に伸びる線)、ほうれい線のいずれも、入れたあとの違和感が出にくかったというのが2名の体感です。
2名に限った話で、比べる試験をしたわけではありません。

Dr. 分山博文

新しい製剤は、患者様にご提案する前に、まず自分たちで受けるようにしています。
自分で受けると、どこにどれくらい入れると自然に見えるのかが、肌の感覚としてわかってきます。
目の下を左右1mLまでにした判断も、この感覚と、お試しの経過の両方から決めました。

ヒローウェーブが向いているのは、ボリュームの減り方が軽い方です。
当院では、次のようなご相談で使っています。

  • 頬がこけて、疲れて見えるようになった
  • こめかみがくぼんで、顔の輪郭に段差ができてきた
  • 額の丸みが減って、平らに見える
  • 手の甲の筋や骨が目立ってきた
  • 目の下のくぼみが気になるが、
    ヒアルロン酸で青く透けて見えるのが心配
  • 口の横がこけて、口元がさみしく見える
  • 唇が年齢とともに薄くなってきたが、形は変えたくない

どれも「形を大きく変えたい」というより、「減った分を少し戻したい」というご相談です。

製剤選びで迷っている方にも合います。

  • ヒアルロン酸で形を作るほどではないけれど、肌育注射だけでは物足りなかった方。
  • 万が一に備えて、溶かせる製剤を選んでおきたい方。
  • ジュベルックボリュームを検討したものの、溶かせない点が気になった方。

くぼみが深い方や、ボリュームの減りが中等度以上の方には、ヒアルロン酸のほうが合います。

ヒローウェーブで出る変化は、わずかなボリュームの回復と、肌の質感の変化の2つです。
どちらも劇的なものではありません。ヒアルロン酸フィラーのように、形が大きく変わる製剤ではないと考えてください。

注入した直後から、入れたヒアルロン酸の分だけふくらみが出ます。

ただ、この時期のふくらみには浮腫みも含まれています。

特に目の下では、1週間ほど続くことがあります。

直後の見た目が、そのまま仕上がりになるわけではありません。

浮腫みが引いたあとの4週間後の診察で、注入した部位にわずかなボリュームの改善を確認しています。
減っていた部分が少し戻った、という程度の変化です。

肌の質感については、問診で潤いや質感の変化を挙げた方が、12名中8名でした。

残りの4名では、質感の変化ははっきりしませんでした。

ボリュームの変化に比べて、肌質の変化は個人差が大きいと感じています。

当院での現時点の目安は、3〜6ヶ月程度です。経験はまだ20本分で、経過を追っている途中の数字です。

参考までに、ヒローウェーブが先に広まった韓国では、医療機関によって案内に幅があります。

1回あたり2〜3ヶ月とするところもあれば、6〜9ヶ月とするところもあります。

販売元は、4〜6ヶ月程度としています。
架橋の弱い製剤なので、一般的なヒアルロン酸フィラーと比べると、残る期間は短めです。

回数の考え方と、1回目のあとの選び方

ヒローウェーブは、肌育注射のように回数を重ねる前提の製剤ではありません。まずは1回受けて、変化を見ていただきます。

肌質の変化は、肌育が主な目的の注射ほどではありません。
ボリュームの変化も、ヒアルロン酸ほどではありません。
回数を重ねれば、どちらの変化も少しずつ大きくなります。
ただ、それは『少しだけ戻す』というヒローウェーブの良さを手放すことでもあり、ボリュームが出すぎる可能性も出てきます。

そのため当院では、1回目の結果を見て、そのあとの進み方を分けています。

少しボリュームが戻り、それで満足できる状態なら、その後は肌育注射や、引き締めを目的とした照射系の施術に移ります。

ボリュームの変化をほとんど感じなかった場合は、思い切ってヒアルロン酸を試すほうが合っています。
3〜6ヶ月たって変化が薄れてきたところで、もう一度ヒローウェーブを選ぶこともあります。

当院の肌育注射は4週間おきに3回を目安にしていますが、ヒローウェーブはこの通い方とは別です。

ヒローウェーブは、どんなくぼみにも同じように効く製剤ではありません。
20本を使った中で、変化が物足りなかったケースには共通点がありました。

ボリュームの減りが中等度以上の方

いちばん差が出たのは、ボリュームロスの程度です。
頬こけやこめかみのくぼみが深い方では、ふくらみは出たものの、くぼみの改善としては物足りない結果になりました。

理由は製剤の性質にあります。ヒローウェーブは半分が架橋なし、残りもごく弱い架橋で、組織の中で広がりながら少しずつ分解されていきます。
1か所にとどまって形を支える力は、ヒアルロン酸フィラーに及びません。
くぼみがはっきりしている状態なら、当院ではヒアルロン酸をご提案しています。

Dr. 分山博文

お試しの20本では、くぼみが深めの方にもヒローウェーブを使っていました。

4週間後の診察では、ふくらみは出ていたものの、くぼみの改善としては足りない状態でした。
その状態なら、最初からヒアルロン酸を選ぶべきだったと考えています。

くぼみの深さは、今ではヒローウェーブを選ぶかどうかを分ける一番の目安になっています。

鼻・顎など、形を作りたい部位

製剤が柔らかく、組織の中で広がるため、鼻筋を通す、顎を出すといった形を作る目的には向きません。
これらは、硬さのあるヒアルロン酸フィラーで対応する部位です。

唇も、山の形をくっきりさせる、輪郭を描き直すといった細かなデザインには向きません。一方で、年齢とともに薄くなった唇に、形を変えずに少しふくらみを戻す使い方はできます。お試しの20本では、2名の方に、目の下と合わせて唇にも使いました(目の下に1mL、唇に1mL)。

ヒローウェーブは、当院で扱う注入製剤の中で、ヒアルロン酸フィラーと肌育注射のあいだに位置します。
指名される方の多くは、ほかの製剤とも比べたうえでご予約いただいています。
比べられることの多い製剤と並べると、次のようになります。

製剤変化の仕組み残るボリューム肌質の変化溶解むくみ持続の目安
ヒアルロン酸フィラー架橋したヒアルロン酸で形を作る大きいほぼなしできる部位による6〜24ヶ月(部位・製剤による)
スキンバイブ架橋したヒアルロン酸が残り、肌質を変える小さいややありできる出にくい6〜9ヶ月
プロファイロ架橋しないヒアルロン酸が広がり、肌質を変えるほぼなし中心形が残らないため問題になりにくい通常の打ち方なら出にくい2回受けたあと数ヶ月
ジャルプロスーパーハイドロアミノ酸とヒアルロン酸で肌質を変えるほぼなし中心形が残らないため問題になりにくい通常の打ち方なら出にくい3回受けたあと数ヶ月
リジュラン真皮に働きかけ、小じわなどを改善するほぼなし中心形が残らないため問題になりにくいほぼ出ない(出ても2日程度)3回受けたあと数ヶ月
ジュベルックボリューム(旧名:レニスナ)ご自身のコラーゲンを増やす時間をかけて出る中程度できない数日1〜2年
ヒローウェーブわずかに架橋したヒアルロン酸が残る小〜中あり(12名中8名で変化)できる目の下で出やすい(1週間ほど)。他の部位は数日3〜6ヶ月程度

ヒローウェーブを選ぶ判断基準

迷ったときは、いちばんの目的から選んでください。

いちばんの目的合う製剤
くぼみを、形として持ち上げたいヒアルロン酸フィラー
小じわや肌のハリを改善したい(ボリュームは不要)リジュラン、プルリアルデンシファイ
肌の潤いや質感を変えたい(ボリュームは不要)プロファイロ、ジャルプロスーパーハイドロ、スキンバイブ
少しこけてきた部分を戻しつつ、肌質も変えたいヒローウェーブ
時間をかけて、ご自身のコラーゲンで戻したいジュベルックボリューム

スキンバイブとの違いもよく聞かれます。
スキンバイブは、架橋したヒアルロン酸がその場に残ることで肌質を変える製剤です。

ヒローウェーブは架橋しない成分を半分含み、スキンブースターに近い働きも持っています。

当院では、肌質の面でもヒローウェーブのほうが変化が出る可能性があると見ています。とはいえ、両者を比べられるほどの症例はまだありません。

ジュベルックボリュームは、持続が1〜2年と長いことも選ぶ理由になります。
一方で、目の下に使いにくいこと、溶かせないことが、選ぶうえでの分かれ目になります。

Dr. 分山博文

全員ではありませんが、目の下に入れた方では、ボリュームだけでなく小じわも少し目立たなくなった印象がありました。

唇に入れた方でも、乾燥が少し落ち着いていました。

ヒローウェーブが活きるのは、周りに気づかれない程度に少しボリュームを戻したくて、あわよくば肌質も変えたい部位だと思います。

項目ボルベラXCコラーゲン製剤ヒローウェーブ
種類架橋ヒアルロン酸コラーゲン低架橋ヒアルロン酸
溶解できるできないできる
チンダル現象出やすい起きにくい当院6名で0件
むくみ出ることがある出にくい出やすい(量が多いと長引く)
注意点浅い層に入ると透けやすいアレルギーのリスクがある目の下は左右で1mLが目安
持続の目安6〜12ヶ月(目の下は長持ちしやすい)3ヶ月程度3〜6ヶ月程度

※当院で扱っているコラーゲン製剤は国内未承認の製品です。入手経路やリスクについては、ベビーコラーゲン・コラージュのページをご覧ください。

Dr. 分山博文

目の下に効く製剤だと言われることが多いのですが、高分子のヒアルロン酸を含む以上、浮腫みは避けにくいと考えています。
透けにくいことと、浮腫みやすいことは、同じ製剤の表と裏です。目の下を選ぶなら、なじむまでの期間はある程度覚悟しておいてください。

使用量は、部位の広さとボリュームの減り方で変わります。
下の表は、お試しの20本で使った量をもとにした当院の目安です。
ヒローウェーブは1本2mLで、1本を2つの部位に分けて使うこともできます。

部位使用量の目安補足
目の下左右で0.5本(1ml)量が多いとむくみが長引く。左右2mLで溶解に至った事例あり
唇0.5〜1本(1〜2mL)形を変えずに、薄くなった唇に少しふくらみを戻す使い方
こめかみ左右で2本が基本、広い範囲で最大4本変化の持続が乏しい場合は、ヒアルロン酸を検討
頬こけ左右で2本が基本、広い範囲で最大4本同上
ほうれい線左右で1本同上
額2本が基本、広い範囲で最大4本同上
手の甲左右で2〜4本同上
目の下は量を抑える必要があるため、ほかの部位と組み合わせると1本を無駄なく使えます。

ヒローウェーブの注入では、局所麻酔と笑気麻酔を組み合わせています。

針を刺すのは、カニューレの入り口だけです

カニューレは、先端が丸い管状の針です。当院では25G〜27G(直径およそ0.4〜0.5mm)の細いものを使っています。

皮膚に小さな入り口を作り、そこから差し込んで製剤を入れていきます。
入り口は1部位につき1〜2か所です。
少ないほど負担は軽くなりますが、仕上がりを均一にするために、別の方向からもう1か所入れることがあります。

針が刺さるのはこの入り口だけで、当院では入り口に局所麻酔を効かせてから始めます。
細い針で何十か所も刺すスキンブースターとは、痛みの質が違います。

施術中に感じるのは、カニューレが皮膚の下を進むときの押されるような感覚と、製剤が入っていくときの張る感じです。
感じ方は部位によって異なり、唇は顔の中でも敏感な部位です。

笑気麻酔について

笑気麻酔は、鼻から吸い込むタイプの麻酔です。

意識はそのままで、緊張や痛みの感じ方がやわらぎます。

吸入をやめると、数分で効果が抜けていきます。

当院では、ヒローウェーブの施術に笑気麻酔を無料で併用しています。

ヒローウェーブのダウンタイムで中心になるのは、内出血よりも浮腫み(むくみ)です。

先端の丸いカニューレは血管を傷つけにくく、お試しで使った20本では、内出血は1件も出ていません。ただし、内出血が起きないわけではありません。体質や部位によっては出ることがあり、カニューレの入り口に小さな針跡が残ることもあります。

頬こけ・こめかみ・額・手の甲・唇では、浮腫みが出ても数日で引き、見た目に気になるほどではありませんでした。20本の範囲で浮腫みが問題になった部位は、目の下だけです。

目の下は1週間ほど浮腫みが続くことがあり、量が多いとさらに長引きます。経過は「目の下のくぼみ(影によるクマ)にヒローウェーブを使う場合」にまとめています。
目の下に入れる場合は、人と会う予定や撮影が控えている時期を避けて、日程を組んでください。

お試しの20本のうち、溶解に至った事例が1件あります。

目の下のくぼみに、左右合わせて2mLのヒローウェーブを注入した方です。施術後に軽い浮腫みが出て、1ヶ月後の診察でもそのふくらみが残っていました。
ご相談のうえ、ヒアルロニダーゼで溶解しました。溶解後、3日ほどで落ち着いています。

原因は、目の下という部位に対して量が多かったことだと考えています。
皮膚が薄く、もともと浮腫みやすい目の下では、高分子のヒアルロン酸が水分を引き寄せる影響が表に出やすくなります。

この経験から、現在は目の下に入れる量を、左右合わせて1mLを目安にしています。

Dr. 分山博文

溶かせる製剤を選んだ意味が、早い段階で出た事例でした。

物足りなければ足せる量から始めるのは、ヒアルロン酸注入の一般的な考え方です。

ヒローウェーブの場合は、半分が架橋していないヒアルロン酸で、その分は早く吸収されていきます。

直後のふくらみと、なじんだあとに残る量の差を見込んで配分する必要があり、目の下ではその加減が特に細かくなります。

ヒローウェーブで最も多い副作用は、浮腫みです。お試しの20本で起きたことは、次のとおりです。

項目件数内容
むくみ(目の下)6名中3名1週間ほど続いた
むくみ(目の下以外)—数日で引き、見た目に気になる程度ではなかった
溶解20本中1件目の下に左右2mLを入れた方。1ヶ月後もむくみが残り、ヒアルロニダーゼで溶解
内出血20本中0件—

頻度は低いものの、起こりうるリスク

20本では起きていなくても、ヒアルロン酸の注入で起こりうるものとして、しこりや凹凸、注入部位の感染、アレルギー反応があります。しこりや凹凸は多くが時間とともになじみ、気になる場合はヒアルロニダーゼで溶かして対応します。溶解に使うヒアルロニダーゼにも、アレルギー反応などの副作用がまれにあります。

量や回数による問題もあります。目の下は量が多いと浮腫みが長引きやすく、どの部位でも回数を重ねると、ボリュームが出すぎることがあります。

血流障害について

もっとも重いリスクは、製剤が血管に入ったり、血管を圧迫したりして、血液の流れが妨げられる血流障害です。頻度は極めてまれで、20本では起きていません。先端の丸いカニューレは血管を傷つけにくい器具ですが、架橋の弱い製剤であっても、このリスクはゼロにはなりません。

次のような変化は、血流障害の兆候である可能性があります。

  • 施術中や施術後に、時間とともに強くなる痛み
  • 注入した周りの皮膚が白っぽくなる、または紫色やまだら模様になる
  • 目の見え方がおかしい(ごくまれに、視力に影響が出た報告があります)

こうした変化に気づいたら、時間をおかずに当院の公式LINEへご連絡ください。早い段階でヒアルロニダーゼを使うことが、回復のために大切です。

注意が必要な方

次に当てはまる方は、施術をお断りするか、慎重に判断します。

  • 妊娠中の方(施術をお受けしていません)
  • 授乳中の方(ご相談のうえで判断します)
  • ヒアルロン酸、局所麻酔薬にアレルギーのある方
  • 注入する部位に、炎症や感染がある方
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方(内出血が出やすくなるため、予約の前に一度お問い合わせください)

ヒローウェーブは、たるみの引き締めを目的とした照射系の施術
(ソフウェーブ、医療ハイフ、サーマジェン、モフィウス8、オリジオKissなど)と組み合わせることができます。
組み合わせる場合は予約の方法が異なるため、事前に公式LINEからお問い合わせください。

組み合わせるときは、受ける順番によって間隔が変わります。

順番間隔
照射系の施術 → ヒローウェーブ照射の直後に、同じ日に受けられます
ヒローウェーブ → 照射系の施術2週間あけてください

同じ日に両方を受けたい場合は、照射系の施術を先に行います。

ヒローウェーブを1回受けて、少しボリュームが戻ったところで満足できた方は、その後の施術を肌育注射や照射系の施術に移していく通い方もあります。この考え方は「回数の考え方と、1回目のあとの選び方」に書いています。

ヒローウェーブだけを受ける場合は、WEB予約またはLINE予約でメニュー「ヒローウェーブ」を選んでください。照射系の施術と組み合わせる場合は、事前に公式LINEからお問い合わせください。

入れる部位と本数を、くぼみの深さを見て決めます。ヒローウェーブよりヒアルロン酸が合う状態であれば、ご説明のうえ、可能な限り柔軟に対応させていただきます。

不安や疑問点がございましたら、医師や看護師にお気軽にご相談ください。

そのあと、カニューレの入り口に局所麻酔をし、あわせて笑気麻酔(無料)を使います。

カニューレで、1部位につき1〜2か所の入り口から注入します。

仕上がりを確認して終了です。

来院から帰宅までは、約60分を見てもらえれば大丈夫です

施術後の過ごし方

洗顔、スキンケア、メイクは施術直後からできます。
入浴、飲酒、運動は、腫れや浮腫みが落ち着いてからにしてください。
目の下以外は数日、目の下は1週間ほどが目安です。

時間とともに強くなる痛みや、皮膚の色の変化に気づいたときは、すぐに公式LINEへご連絡ください。

施術名本数会員価格(税込)
ヒローウェーブ
HILO WAVE
1本(2.0cc)80,000円
→おすすめ施術対象
→モニター施術対象
2本(4.0cc)140,000円
→おすすめ施術対象
→モニター施術対象
3本(6.0cc)160,000円
→おすすめ施術対象
→モニター施術対象
4本(8.0cc)200,000円
→おすすめ施術対象
→モニター施術対象
5本(10.0cc)240,000円
→おすすめ施術対象
→モニター施術対象
オプション笑気麻酔
局所麻酔
鈍針
追加料金は不要です
1回の施術で使用していただきます
1本を複数部位への注入は可能です

ヒローウェーブ
についてよくあるご質問

※質問をクリック(タップ)いただくと回答がご覧いただけます。

ヒローウェーブとヒロウェーブは同じものですか?

同じ製剤です。英語表記はHILO WAVEで、日本語では「ヒローウェーブ」「ヒロウェーブ」の両方の書き方が使われています。

ヒローウェーブは肌育注射ですか?

当院では『肌育の効果も少しあるフィラー』として扱っています。肌質の変化は肌育が主な目的の注射ほどではなく、ボリュームの変化はヒアルロン酸ほどではありません。その中間にある製剤です。

普通のヒアルロン酸とどちらがいいですか?

くぼみの深さで決めるのがわかりやすいと思います。くぼみがはっきりしていて、形として持ち上げたいならヒアルロン酸です。少しこけてきた部分を、形を変えずに戻したいならヒローウェーブが合います。ヒローウェーブを1回受けても満足できる変化が乏しい場合は、ヒアルロン酸を使ったほうがよいかもしれません。

目の下には、結局何がいちばんいいですか?

当院で目の下に使っている製剤は、ボルベラXC、コラーゲン製剤(ベビーコラーゲンやコラージュ)、ヒローウェーブの3つです。青く透けるのを避けたいならヒローウェーブかコラーゲン製剤、むくみを避けたいならコラーゲン製剤、持ちのよさを優先するならボルベラXCが合います。ヒローウェーブは、透けにくく溶かせる一方で、むくみが出やすい製剤です。3つの比較は、目の下の項の表にまとめています。

何回受ければいいですか?どのくらい持ちますか?

まずは1回です。肌育注射のように回数を重ねる前提ではありません。1回目のあとの進み方は、「回数の考え方と、1回目のあとの選び方」に書いています。当院での持続の目安は、3〜6ヶ月程度です。

仕上がりが気に入らなかったら、溶かせますか?

溶かせます。ヒアルロン酸でできているため、ヒアルロニダーゼという分解酵素で溶かすことができます。お試しの20本では、目の下の浮腫みが長引いた1件で溶解しました。溶かすと、注入した分のボリュームも元に戻ります。

プロファイロやジャルプロスーパーハイドロとは何が違いますか?

プロファイロとジャルプロスーパーハイドロは、肌質を変えることが中心で、形としてのボリュームはほとんど残りません。ヒローウェーブは、わずかに架橋したヒアルロン酸がその場に残るため、少しのボリュームの回復が加わります。そのぶん、入れすぎるとヒアルロン酸フィラーのような変化が出てしまいます。

リジュランとはどう違いますか?

リジュラン(リジュランヒーラー、リジュランHB、リジュランi)やプルリアルデンシファイは、真皮(皮膚の内側の層)に注入して皮膚そのものに働きかけ、小じわなどの改善を目指す肌育製剤です。ボリュームは基本的に出ません。ヒローウェーブは、肌質の変化に加えて、多少のボリュームも出ます。小じわや肌のハリが気になるならリジュランなどの肌育製剤、少しこけてきた部分も一緒に戻したいならヒローウェーブ、という分け方になります。

むくみはいつまで続きますか?

目の下以外は数日で、気にならない程度です。目の下は、お試しでは6名中3名で1週間ほど続きました。量が多いと長引くことがあります。

妊娠中や授乳中でも受けられますか?

妊娠中の方は、施術をお受けしていません。授乳中の方は、ご相談のうえで判断します。

国内未承認医療機器であることについて

本製剤は、日本国内では医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けていない医療機器です。

当院の医師が個人輸入により入手しています。輸入の手続きは国内の輸入代行会社を通じて行い、韓国の販売元(HIGHER社)から直接取り寄せていますが、薬機法上の輸入者は医師個人であり、国内で流通が承認された製品ではありません。個人輸入された製品は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。個人輸入に関する厚生労働省の注意喚起は、下記をご確認ください。

厚生労働省 医薬品等の個人輸入に関する注意喚起

ヒアルロン酸を主成分とする国内承認の注入用医療機器はありますが(ジュビダームビスタシリーズなど)、本製剤と同じ構成(架橋しない高分子・低分子と、わずかに架橋した成分の組み合わせ)を持つ承認品はありません。

韓国では、販売元が食品医薬品安全処から4等級医療機器の許可を受けていると公表しており、使用目的は成人の顔のしわの一時的な改善です。欧州(CE)と米国(FDA)での承認は、2026年10月時点で確認できていません。これまでに把握している主なリスクは、赤み、腫れ、内出血、浮腫み、しこり、アレルギー反応などです。国内未承認の製品であるため、まだ明らかになっていないリスクがある可能性もあります。

本施術ページの医師監修について

本施術ページは、施術内容・リスク・注意点について医師が医学的観点から監修しています。

医療法人茜会 理事長/美容皮膚科 トータルスキンクリニック松山院 院長/トータルスキンクリニック福岡天神院 医師

【監修コメント】

内科・外科を含む総合診療医として経験を積んだのち、美容外科・美容皮膚科へ転科。美肌・若返り・アンチエイジング治療を中心に、誠実な美容医療を追求してきました。

本施術は、肌質や症状によって効果の感じ方に個人差があります。
リスクやダウンタイムについて正しく理解したうえで、医師の診察を受けてから検討することが重要です。

理事長プロフィール・経歴はこちら

理事長:分山 博文(わけやま ひろふみ)

略歴

  • 2007年 大学卒業後、市中病院にて内科・外科など総合診療に従事
    大手美容クリニックにて院長
  • 鶴舞公園クリニック及び複数の個人クリニックにて、美肌・若返り治療と美容医療のあり方を学ぶ
  • 2021年 トータルスキンクリニック開院
  • 2023年 医療法人茜会を設立し、理事長兼院長として現在に至ります。
  • 2026年 愛媛県松山市にトータルスキンクリニック松山院を開院

専門分野
美肌治療/若返り治療/アンチエイジング/美容皮膚科・美容外科

目次