ニュービアが向いている人とは?
SNSでニュービアという製剤を見かけて、気になっている方がいると思います。
「腫れにくい」「アレルギーが出にくい」「熱治療と相性がいい」。そういった情報が広まっていて、当院にも問い合わせが増えています。
少し正直に話すと、私はもともとアラガン社のバイクロスシリーズが好きで、今もメインで使っています。
前医での経験も含め、長年使い続けてきた製剤への信頼があるからです。
ニュービアを導入したのは、バイクロスシリーズでは対応しにくいケースへの選択肢を持つためでした。
当院では月500本程度のヒアルロン酸注射を行っており、そのうちニュービアは月40~50本程度です。
「ニュービアはアラガンより優れているか」と聞かれたら、正直そうは思っていません。
ただ、向いている人がいる。そういう製剤です。
このページでは、どんな方にニュービアをお勧めしているか、リスクも含めて率直に書いています。


ニュービアが向いている人とは?
SNSでニュービアという製剤を見かけて、気になっている方がいると思います。
「腫れにくい」「アレルギーが出にくい」「熱治療と相性がいい」。そういった情報が広まっていて、当院にも問い合わせが増えています。
少し正直に話すと、私はもともとアラガン社のバイクロスシリーズが好きで、今もメインで使っています。
前医での経験も含め、長年使い続けてきた製剤への信頼があるからです。
ニュービアを導入したのは、バイクロスシリーズでは対応しにくいケースへの選択肢を持つためでした。
当院では月500本程度のヒアルロン酸注射を行っており、そのうちニュービアは月40~50本程度です。
「ニュービアはアラガンより優れているか」と聞かれたら、正直そうは思っていません。
ただ、向いている人がいる。そういう製剤です。
このページでは、どんな方にニュービアをお勧めしているか、リスクも含めて率直に書いています。
トータルスキンクリニック福岡天神院では、患者さま一人ひとりに合わせた美容治療をご提案しています。
▶ヒアルロン酸の詳細は、トータルスキンクリニック福岡天神院(本院)のヒアルロン酸注射ページでも詳しくご覧いただけます。
本施術ページの監修医師
本施術ページは、医師が医学的観点から監修しています。

分山 博文(わけやま ひろふみ)
医療法人茜会 理事長/美容皮膚科 トータルスキンクリニック松山院 院長/トータルスキンクリニック福岡天神院 医師
ニュービア(NEAUVIA)ヒアルロン酸注射とは?

架橋剤にPEGを採用した次世代型ヒアルロン酸製剤
ヒアルロン酸は、そのままでは体内ですぐに分解されてしまいます。
注射剤として一定期間効果を保つためには、ヒアルロン酸の分子同士を化学的に結びつける「架橋剤」という成分が必要です。
市販されているヒアルロン酸製剤の90%以上は、BDDEという架橋剤を使用しています。
長い実績を持つ安全性の高い成分ですが、体質によって腫れやアレルギー反応が出やすい方がいることも事実です。
ニュービアが採用しているのは、PEG(ポリエチレングリコール)という別の架橋剤です。
医療用素材・化粧品・食品など幅広い分野で160年以上使われてきた成分で、体になじみやすく、炎症や異物反応を起こしにくいとされています。
2024年時点で世界700万本以上の製造実績がありながら、アレルギー反応の報告がないというのはメーカー側の発表ですが、ひとつの根拠になります。

BDDEとPEGの違い
BDDEとPEGの最も大きな違いは、架橋の仕方にあります。
BDDEは化学反応によってヒアルロン酸の分子を直接つなぎ合わせます。
一方PEGは、分子の間に橋を渡すような形で結びつけます。
この構造の違いが、体内での分解されにくさや、熱への安定性の差につながっています。
熱への安定性については具体的な数字があります。
BDDE架橋のヒアルロン酸は40~70℃の熱を30~60秒間受けると30%以上が分解するとされているのに対し、ニュービアは同条件でも品質変化が起きにくいとされています。
HIFUやRFなど熱系の施術を定期的に受けている方にニュービアをご提案することがあるのはこの理由です。
また、BDDEはごくわずかな残留量があり、体質によってはこれが炎症反応を引き起こす原因になることがあります。
PEGはこの点での報告が今のところありません。
ただし、ニュービアの国内使用実績はまだ短く、長期的な安全性については引き続き注視が必要です。

当院がニュービアを導入した理由
市場には現在さまざまなヒアルロン酸製剤があふれかえっています。
その中には、腫れやすいもの、遅発性結節(注入後しばらくしてから皮膚の下にしこりができる状態)が起きやすいものも残念ながら含まれています。
一方で、アラガン社の製剤とは異なる特性を持つ、使いどころのある製剤も出てきています。
ニュービアを導入した最大の理由は、BDDEを含まない製剤を必要としている患者様への対応です。
過去に韓国製のヒアルロン酸で腫れが出た、バイクロスシリーズで気になる反応があった、という方に対して、別の選択肢を持てるようにするためです。
製剤の癖も把握できているため、仕上がりの質に違いが出ないよう対応しています。
こんな方にニュービアをご提案しています
ニュービアは「誰にでも勧める製剤」ではありません。
当院では基本的にアラガン社のバイクロスシリーズを軸にしており、
ニュービアは特定の状況にある方への選択肢として位置づけています。
以下に当てはまる方には、カウンセリングの中でニュービアをご提案することがあります。

過去にヒアルロン酸で腫れやアレルギー反応が出たことがある方
他院でBDDE架橋の製剤を使用して腫れが長引いた経験がある方、遅発性の炎症反応が出たことがある方には、架橋剤の異なるニュービアへの切り替えという選択があります。
どの製剤でも内出血・腫れはゼロにはなりませんが、体質的な反応が原因だった可能性がある場合には試す価値があります。
医療HIFUやRFなど熱系の施術を定期的に受けている方
熱への安定性が高いという特性上、HIFUやRFを定期的に受けている方の選択肢になります。
ただし当院では照射系とヒアルロン酸の施術順・間隔については独自の方針があります。詳しくは後述の組み合わせセクションをご覧ください。
自然な仕上がりを希望する方、初めてヒアルロン酸を受ける方
注入後の過剰な吸水が比較的起きにくいため、腫れが落ち着いた後の仕上がりが安定しやすい製剤です。
ただ、仕上がりの自然さは製剤より注入量・注入層・デザインのほうが影響します。
製剤を選ぶ前にまず目的を整理することをお勧めしています。

理事長コメント
Dr. 分山博文
BDDE架橋製剤でアレルギー反応が出るメカニズムについて簡単に説明します。
BDDEが製剤中にわずかに残留している場合、体内でこれを異物と認識した免疫細胞が反応することがあります。
これが注入後数週間~数ヶ月して生じる「遅発性結節」の原因のひとつとされています。
PEGはこの種の免疫反応を引き起こしにくい素材として医療分野で広く使われており、ニュービアのアレルギー報告がない背景にはこの特性があります。
ただし、遅発性結節の原因はBDDE残留だけではありません。
感染・バイオフィルム・製剤の凝集なども原因になりえます。
製剤をニュービアに変えれば必ず解決するというわけではない点は、お伝えしておきます。
期待できる効果と持続期間
こんな方に向いているかどうか、ご自身で判断する材料として、次に効果と持続期間の目安をお伝えします。
ヒアルロン酸注射の効果は、注入部位・注入量・製剤の種類・個人の代謝によって大きく異なります。以下はニュービアを使用した場合の目安です。
注入直後〜1週間

注入した直後から形の変化を実感できます。
ただしこの時期は腫れや内出血が残っていることが多く、仕上がりを正確に評価できる段階ではありません。
まずは落ち着くのを待ってください。
1〜2週間後

腫れと内出血が落ち着き、仕上がりの評価ができるようになります。
「思ったより自然だった」とおっしゃる方が多い時期です。
1〜6ヶ月

製剤が組織になじみ、最も自然な状態に落ち着く時期です。
STIMULATEをご使用の場合、CaHAによるコラーゲン生成の効果がこの時期から現れてくることが期待されます。
顔を触ったときの感触が変わった、とおっしゃる方もいます。

理事長コメント
Dr. 分山博文
INTENSEシリーズの持続期間は概ね12〜18ヶ月とされています。
BDDE架橋製剤と比べてニュービアの持ちが長い理由のひとつが吸水性の低さです。
ヒアルロン酸は本来水分を引き寄せる性質があり、注入後に周囲から水分を吸収して膨らむことがあります。
この吸水が過剰だと、腫れが長引いたり、時間経過とともに形が変化したりします。
PEG架橋はこの吸水をある程度抑える設計になっており、腫れが落ち着いた後の形が安定しやすいとされています。
ただし国内での使用実績はまだ短く、当院でも長期経過の症例を積み重ねている段階です。
「アラガン社製剤と同等か、やや長持ちする可能性がある」という理解にとどめておくのが今のところです。
HYDRO DELUXEは非架橋製剤のため分解は早く、持続期間は3〜6ヶ月程度が目安です。
肌質改善を目的とする場合は、定期的な注入を組み合わせることで効果を維持しやすくなります。
効果が出にくいケース・製剤の限界について
どんな製剤を使っても、状態によっては思ったような結果が出ないことがあります。
以下はニュービアに限らず、ヒアルロン酸注射全般に言えることです。
ニュービアを指名でご希望の方へ

SNSでニュービアを調べ、「これを打てば自然に変わる」という確信を持ってお越しになる方がいます。
カウンセリングで製剤の特性をお伝えすると、「アラガンと大差ないんですか」と失望される方もいます。
実際、当院でニュービアを使ってきて、仕上がりの差を感じた部位は今のところありません。
それだけニュービアの品質が高いということでもあるのですが、「ニュービアだから特別に変わる」という期待には応えられないことがある。
もう一つ、若い方に多いのが「〇〇さんのようになりたい」という希望です。
憧れの顔に近づきたいという気持ちはよくわかります。
ただ、骨格はそれぞれ違います。その方に似合う形が、必ずしも憧れの顔と同じではないことがある。
製剤より先に、何をどう変えたいかを整理した方が、お互いにとって良い時間になります。
すでに大量のヒアルロン酸が残存している方

以前、「おでこを丸くしたい」と来院された方がいました。
診察してみると、鼻に大量のヒアルロン酸が入っており、横に広がってアバターのような印象になっていました。
おでこが小さく見えていた原因はそこにありました。
おでこには何も入れず、鼻のヒアルロン酸を溶かしただけで、顔全体のバランスが整った。
ニュービアを入れることより、溶かすことが先、というケースです。
皮膚のたるみが強い方・その他

皮膚のたるみが強い方、表情筋の動きが大きい部位への注入、代謝が非常に活発な方についても、期待通りの結果が出にくいケースがあります。
製剤を変えれば解決するという話ではなく、部位の特性と生活習慣の組み合わせで判断する必要があります。
ヒアルロン酸で改善しない原因とは?
解剖学的限界と見極め方

製剤の問題ではなく、解剖学的な限界のケースがあります。
皮膚の余剰が大きい場合や、SMASレベルのたるみが強い場合は、ボリュームを補うだけでは対応できません。
HIFUや糸リフト(スレッドリフト)など、組織を引き上げるアプローチが必要です。
既存製剤との干渉も見落とされやすい原因です。
他院で注入した製剤が残存・拡散している部位に重ねて注入しても、仕上がりの予測が難しくなります。
特に鼻・顎は製剤が本来の注入部位から広がっていることがあり、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸の溶解剤)で溶解してリセットしてから整える方が結果的に満足度が高いことが多いです。
代謝と筋肉の影響も無視できません。
激しい運動を日常的に行っている方や、表情筋の動きが大きい部位(口周り・目周り)は分解・移動が早まる傾向があります。
部位の特性と患者様の生活習慣の組み合わせで判断する必要があります。

理事長コメント
Dr. 分山博文
カウンセリングで「この部位には今すぐ入れなくていいと思います」とお伝えすることがあります。
嫌がられることもありますが、入れてから後悔するより、入れない選択肢も含めて話せる場でありたいと思っています。
▶ヒアルロン酸の詳細は、トータルスキンクリニック福岡天神院(本院)のヒアルロン酸注射ページでも詳しくご覧いただけます。
当院で取り扱うニュービアのラインナップ
効果のイメージが掴めたところで、当院で取り扱う製剤を紹介します。
ニュービアには複数の製剤があり、硬さ・粘性・目的がそれぞれ異なります。
当院では架橋ヒアルロン酸としてINTENSEシリーズ3種とSTIMULATE、スキンブースターとしてHYDRO DELUXEの計5種を取り扱っています。
どの製剤を使うかは、注入部位・希望する仕上がり・皮膚の状態を診た上で医師が判断します。
INTENSE
(インテンス)
|鼻・顎・フェイスライン向け

シリーズの中で最も硬く、凝集性と粘性が高い製剤です。
少量でも輪郭をはっきりと形成できるのが特徴で、しっかりとした支えが必要な部位に使用します。
硬さと注入部位の関係を一言で言うと、骨に近いほど硬い製剤を使う、ということです。
鼻・顎・フェイスラインはしっかりした支えが必要で、頬・こめかみ・ほうれい線は自然なじみが重要になります。
INTENSE LV
(エルブイ)
|頬・こめかみ・額・ほうれい線向け

シリーズの中でボリュームアップに最も適した製剤です。
適度な弾力と自然なじみのバランスが取れており、広めのエリアに自然な立体感を出したい場合に使用します。
目の下・涙袋は別格です。
皮膚が薄く、硬い製剤を入れると透けたり触れてわかったりします。
このエリアだけ、明確に柔らかい製剤を選びます。
INTENSE Rheology
(レオロジー)
|目の下・涙袋向け

INTENSEシリーズの中では柔らかく、なじみのよい製剤です。
ティアトラフ(目頭側の目の下にある縦長のくぼみ)や涙袋など、皮膚が薄く繊細な部位への注入に使用します。
ここからは少し性格が変わります。
INTENSEシリーズが「形を作る」製剤だとすれば、STIMULATEは「形を作りながら肌質も変える」を狙った製剤です。
STIMULATE
(スティミュレート)
|CaHA配合・コラーゲン活性

CaHA(カルシウムハイドロキシアパタイト)を1%配合したハイブリッド製剤です。
ヒアルロン酸によるボリューム形成に加え、ハリ・ツヤ感の改善も期待できます。
額に3ccほど入れた方が、施術から数週間後に「なんか肌の艶が違う気がする」とおっしゃっていました。
ボリュームの変化というより、触り心地が変わった感じ、とのことでした。そう言われると、この製剤を選んで良かったと思います。
ただ、知っておいていただきたいことがあります。CaHAを含む製剤はヒアルロニダーゼでは完全に溶解できません。
修正が必要になった場合、通常のヒアルロン酸製剤より対応の選択肢が狭くなる点は事前にご理解いただく必要があります。
最後のハイドロデラックスは、フィラーとは少し別の文脈で使います。
形を作るというより、肌そのものを底上げしたい方向けです。
HYDRO DELUXE
(ハイドロデラックス)
|スキンブースター

非架橋ヒアルロン酸の製剤です。
架橋をかけていないため体内での分解は早いですが、広範囲に均一になじみ、肌全体の保水力・ハリ・キメを整えることを目的とした製剤です。
施術から1~2週間は肌が乾燥した感じ、少し赤みもあったという声がありました。
ところがそれを過ぎたあたりから、弾力がじわじわ出てきたと。
「肌が変わってきた気がする」という言い方をされていました。
すぐには感じにくいかもしれません。
でも時間をかけて変わっていく製剤だと感じています。
当院では同じスキンブースターとしてアラガン社のスキンバイブも取り扱っています。
スキンバイブは保湿力を重視する方に、ハイドロデラックスはコラーゲン生成のサポートを重視する方に、という基準で使い分けています。
当院では同じスキンブースターとしてアラガン社のスキンバイブも取り扱っています。
スキンバイブは保湿力を重視する方に、ハイドロデラックスはコラーゲン生成のサポートを重視する方に、という基準で使い分けています。
迷ったらカウンセリングで一緒に決めましょう。

理事長コメント
Dr. 分山博文
※こちらは製剤の硬さや成分について詳しく書いています。どの製剤になるかはカウンセリングで決めるので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
ヒアルロン酸製剤の硬さは「G prime値(G'値)」という弾性の指標で表されます。
専門的な数値の話になりますが、簡単に言うと「注入した後に形を保つ力の強さ」です。
INTENSEはこの値が高く、鼻や顎のように形状維持が必要な部位に向いています。
INTENSE LVはやや低く、広い面積に均一になじませたい部位に向いています。Rheologyはさらに低く、薄い皮膚の下で自然に広がる必要がある目の下・涙袋に使います。
STIMULATEに含まれるCaHAについて補足します。
CaHAは線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞)を刺激してコラーゲン生成を促す作用があるとされています。
この作用はヒアルロン酸が分解された後も一定期間続くとされており、ボリューム補填だけでなく肌質改善の効果が期待できる理由です。
ただしCaHAはヒアルロニダーゼで溶解できないため、修正が必要な場合の選択肢が限られます。
使用する際はこの点を必ず事前にお伝えしています。
痛み・麻酔について|笑気麻酔・局所麻酔・カニューレ
ヒアルロン酸注射の痛みは、注入部位・使用する針の種類・個人の感覚によってかなり差があります。
「全然痛くなかった」という方もいれば、「思ったより痛かった」という方もいます。
当院では複数の麻酔方法を組み合わせ、できる限り痛みを軽減した状態で施術を行っています。
笑気麻酔(オプション)
笑気麻酔(オプション)は、亜酸化窒素を吸入することで気持ちが落ち着き、痛みへの感受性が和らぎます。注射が苦手な方、緊張しやすい方に特に有効です。
局所麻酔・ブロック麻酔
局所麻酔・ブロック麻酔は、刺入部への局所麻酔を基本としています。部位によってはブロック麻酔を使用し、より広い範囲の痛みを抑えます。
鈍針(マイクロカニューレ)
鈍針(マイクロカニューレ)は先端が丸くなった針で、通常の鋭針と比べて血管や神経を傷つけるリスクが低く、内出血が出にくい傾向があります。当院ではカニューレの使用に追加料金はかかりません。

理事長コメント
Dr. 分山博文
ニュービアにはリドカイン(麻酔成分)が含まれていません。
アラガン社のバイクロスシリーズにはリドカインが含まれており、注入が進むにつれて痛みが和らいでいく感覚があります。
ニュービアにはそれがないため、当院では上記の麻酔方法をより丁寧に組み合わせて対応しています。
ダウンタイム|腫れ・内出血・赤みの目安
ヒアルロン酸注射のダウンタイムは、注入部位・注入量・個人の体質によって大きく異なります。以下はあくまで目安であり、同じ施術を受けても経過には個人差があります。
腫れは注入直後から翌日にかけて出ることが多く、多くの場合は2~3日で落ち着きます。目の下・涙袋周辺は腫れが長引きやすく、1週間程度かかることもあります。ニュービアはPEG架橋の特性上、過剰な吸水が起きにくいため腫れが出にくい傾向があるとされていますが、腫れがゼロになるわけではありません。
内出血、注入部位の赤み・熱感、圧痛は頻度が高いものとして知っておいてください。内出血は出やすい部位では20人に1人程度の頻度で起きる印象です。出やすい部位は目の下・鼻周辺・口周りで、消えるまでに1~2週間かかることがあります。大事な予定の直前の施術はお勧めしません。

理事長コメント
Dr. 分山博文
内出血は、出るかどうか打ってみないとわかりません。
同じ方でも、前回は出なかったのに今回は出た、ということがあります。
「説明は受けたけど、まさかこんなに」とおっしゃる方が一定数いるのも事実で、それは申し訳ないと思っています。
気になる予定がある方は、少なくとも2週間前までに施術を終えておくことをお勧めしています。
KOライトによる早期消退の対応(有料)も行っています。
副作用・リスク|頻度の目安とともに
ヒアルロン酸注射は比較的安全性の高い施術ですが、リスクがゼロではありません。
頻度が高いもの
- 腫れ、むくみ(2〜3日、部位によっては1週間程度)
- 注入部位の赤み・熱感(多くは当日中に落ち着きます)
- 圧痛(触ると痛む感覚。数日で落ち着くことがほとんどです)
- 内出血(20人に1人程度。1〜2週間で消退することがほとんどです)
頻度が低いもの
遅発性結節(注入後数週間〜数ヶ月してから皮膚の下にしこりができる状態)。感染・免疫反応・製剤の凝集など原因はさまざまです。
感染。注入部位が赤く腫れ、痛みが数日以上続く場合は感染の可能性があります。ヒアルロニダーゼによるヒアルロン酸の溶解が基本で、場合によっては抗生剤での対応も必要になります。
アレルギー反応。ニュービアはPEG架橋でアレルギー報告がないとされていますが、どの製剤であっても可能性をゼロとは言い切れません。
頻度は非常に低いが、重大なもの
血管塞栓・皮膚壊死。ヒアルロン酸が血管内に誤注入されるか血管を圧迫することで血流が途絶え、皮膚が壊死するリスクがあります。注入直後から注入部位が白くなる・強い痛みが続くといった症状が出た場合は、すぐにお申し出ください。当院ではヒアルロニダーゼを常備しており、緊急時に即座に対応できる体制を整えています。
視力障害・失明。眼周辺や鼻周辺の血管に製剤が逆流した場合、ごくまれなケースですが視力に影響を及ぼす可能性があります。

ヒアルロン酸は溶かすことができます
ニュービアを含むヒアルロン酸製剤は、ヒアルロニダーゼという酵素製剤で分解・溶解することができます。
ただし、STIMULATEに含まれるCaHA成分はヒアルロニダーゼでは溶解できません。
溶解後に再注入を希望する場合は一定期間を空けていただく必要があります。
遅発性結節が起きる仕組みについて説明します。
製剤周囲に細菌が定着してバイオフィルム(細菌の膜)を形成するケース、免疫細胞が製剤を異物と認識して反応するケース、製剤が凝集して固まりになるケースなどがあります。
ニュービアはBDDEを含まないため、BDDE由来の免疫反応リスクは低いとされています。
当院では遅発性結節が生じた場合、まずヒアルロニダーゼによる溶解を試み、必要に応じて抗生剤・ステロイドの使用を検討します。
血管塞栓についても補足します。顔面には細い血管が複数走っており、特に鼻・眉間・額・鼻翼基部周辺は血管塞栓リスクが高い部位として知られています。
製剤が血管内に入るか血管を外側から圧迫することで血流が途絶え、皮膚壊死や視力障害に至ることがあります。
当院では解剖学的に安全な注入層・低圧・低速注入・カニューレの使用などでリスクを最小化しています。
注意が必要な方・施術をお断りするケース
このセクションをカウンセリング前に読んでおいていただくことが、診察の時間を一番有効に使う方法だと思っています。「言いそびれた」「聞かれなかったから言わなかった」という情報が、施術後のトラブルにつながることがあるからです。
施術できない方
- 妊娠中の方
- 注入予定部位に感染・炎症・湿疹・傷がある方
- ヒアルロン酸製剤または製剤成分に対してアレルギーの既往がある方
- ケロイド体質の方
- 免疫抑制剤・抗凝固薬を服用中の方(種類・用量によって判断が異なります。事前にご相談ください)
- 18歳未満の方
慎重に判断が必要な方
他院で大量のヒアルロン酸が残存している可能性がある方。過去に遅発性結節が出たことがある方。血液をさらさらにする薬やサプリメントを摂取している方。永久フィラーが注入されている方。
時期をずらすようお願いするケース
- 直近に歯科治療を予定している方(前後2週間)
- ワクチン接種前後2週間の方
- 顔に強い日焼けがある状態の方
▶ヒアルロン酸の詳細は、トータルスキンクリニック福岡天神院(本院)のヒアルロン酸注射ページでも詳しくご覧いただけます。
医療HIFU・RF・ボトックスとの組み合わせ|福岡天神院での方針

照射系(医療HIFU・RF)との組み合わせ
ニュービアはPEG架橋の特性上、熱への安定性が従来製剤より高いとされています。
そのため一部のクリニックでは「ニュービアは耐熱性があるため、注入直後に照射系の施術も可能」と案内しているところがあります。
当院ではこの考え方を採用していません。
耐熱性があるとはいえ、注入直後の組織はまだ不安定な状態です。
そこに熱エネルギーを加えることで、製剤の移動・変形、周辺組織への余分な負担が生じるリスクがあると考えています。
製剤データと実際の臨床は別の話で、「熱に強いから大丈夫」と単純に結びつけることには慎重であるべきです。
当院での方針は、照射系を先に行い、その後にヒアルロン酸を注入する順番を基本としています。
照射系の施術後にヒアルロン酸を注入することで、たるみを引き上げた状態でボリュームを補うことができ、組み合わせの効果も出やすくなります。


理事長コメント
Dr. 分山博文
「他院でヒアルロン酸を入れた後にすぐHIFUを受けたけど問題なかった」とおっしゃる方がいます。
それは本当のことだと思います。
ただ、問題が起きなかったこととリスクがゼロだったことは違う。私はそう考えています。
当院では施術の順番を変えるよう求めることがありますが、理由を聞いていただければ納得してもらえることがほとんどです。
※以下は照射系との組み合わせについて、なぜその順番なのかを詳しく書いています。理由が気になる方はどうぞ。
HIFUやRFがヒアルロン酸に与える影響について補足します。HIFUは真皮~SMAS層に集束超音波を照射し、熱凝固点を作ることでコラーゲン収縮・再生を促します。RFは高周波電流による誘電加熱で真皮を温めます。ニュービアの耐熱性データは製剤単体での試験結果であり、生体内での注入後組織に熱を加えた場合の挙動とは条件が異なります。注入直後は製剤がまだ組織に定着していない状態であり、熱による組織の収縮が製剤の分布に影響する可能性があります。
ニュービアで対応できる部位と使用量の目安
以下はトータルスキンクリニック福岡天神院での実績をもとにした目安です。
実際の使用量は骨格・皮膚の状態・希望する仕上がりによって変わります。数字はあくまで参考値としてご覧ください。
| 部位 | 本数 | モード |
|---|---|---|
| ほうれい線 | 左右で1〜2本 | INTENSE LV |
| 鼻翼基部(貴族注射) | 左右で1本 | INTENSE |
| こめかみ | 左右で2〜4本 | INTENSE LV |
| 頬のコケ | 左右で2〜4本 | INTENSE LV |
| ゴルゴライン | 左右で1〜2本 | INTENSE LV |
| 額 | 2〜6本 | INTENSE LV / STIMULATE |
| 目の下・クマ | 1本 | INTENSE Rheology |
| 涙袋 | 左右で0.2〜0.5本 | INTENSE Rheology |
| 鼻 | 0.5〜1.0本 | INTENSE |
| 顎 | 1本 | INTENSE |
| 手の甲 | 左右で2〜8本 | INTENSE LV / STIMULATE / HYDRO DELUXE |
| ※唇・マリオネットラインはニュービアではなくバイクロスシリーズを使用しています。 ※目の下・クマへのヒアルロン酸注入はチンダル現象のリスクがあるため、当院ではコラーゲンフィラーをより積極的にお勧めしています。 | ||
ニュービア(NEAUVIA)ヒアルロン酸注射
についてのよくいただく質問
※質問をクリック(タップ)いただくと回答がご覧いただけます。
-
正直なところ、ニュービアとアラガン(バイクロス)ってどっちがいいんですか?
-
当院では基本的にアラガン社のバイクロスシリーズをお勧めしています。
長年の使用実績と仕上がりの安定性への信頼からです。
ただ、過去にBDDE架橋の製剤で腫れやアレルギー反応が出たことがある方、熱系の施術を定期的に受けていてヒアルロン酸の減りが気になる方には、ニュービアをご提案することがあります。
どちらが優れているという話ではなく、状態と目的に合わせて選ぶものだとお考えください。
-
クレヴィエルとニュービア、鼻や顎に入れるならどちらですか?
-
クレヴィエル・コントアは鼻・顎の形成に特化した高濃度・高密度のヒアルロン酸製剤で、形状維持力と非吸水性に優れています。
ニュービアのINTENSEも形成力はありますが、製剤の硬さと設計思想はクレヴィエルとは異なります。
どちらが向いているかは部位・仕上がりのイメージ・皮膚の状態によって変わります。
カウンセリングで実際に診てからご提案します。
-
カルシウムが入っているって聞いたんですけど、本当に大丈夫ですか?
-
STIMULATEとHYDRO DELUXEにはCaHA(カルシウムハイドロキシアパタイト)が含まれています。
骨や歯を構成する成分として医療分野で長年使用されてきた素材で、安全性については一定の実績があります。
ただし、CaHAを含む製剤はヒアルロニダーゼで溶解できないという特性があります。
修正が必要になった場合の選択肢が狭くなる点は、事前にご理解いただいた上で使用しています。
-
ニュービアなら血管に入っても安全と聞きましたが、本当ですか?
-
それは誤りです。
血管塞栓・皮膚壊死・視力障害といったリスクはヒアルロン酸注射全般に存在するものであり、製剤の種類によって回避できるものではありません。
当院ではヒアルロニダーゼを常備し、緊急時に即座に対応できる体制を整えています。
-
ニュービアって少量でも効果が出やすいって本当ですか?
-
製剤の凝集性が高いため、少量でも形成力があるという特性は事実です。
ただし少量で大きな変化が出るという意味ではありません。
必要な注入量は部位・骨格・皮膚の状態によって決まるものであり、製剤を変えたからといって量を大幅に減らせるわけではありません。
-
他院でヒアルロン酸を入れているのですが、溶かしてからじゃないとダメですか?
-
必ずしも溶かす必要はありません。
残存量が少なく状態が良ければそのまま追加注入も可能ですが、大量に残っている場合や製剤が広がっている場合は、溶解してから整える方が仕上がりの予測がしやすくなります。
他院で注入を受けた方もご相談ください。
-
手の甲にヒアルロン酸を入れると自然に見えますか?
-
意外に思われるかもしれませんが、手の甲は仕上がりの満足度が高い部位のひとつです。
ニュービアのINTENSE LVを4cc入れた方が、「自分の手の甲が好きになった」とおっしゃっていました。
加齢で目立ってきた血管や筋がふっくらと自然に整います。
顔と違い、他者からは「何かした?」と気づかれにくく、でも自分では毎日変化を感じられる部位です。

ヒアルロン酸注射で後悔しない判断基準とは?
ヒアルロン酸注射で一番大切なことは何かと聞かれたら、慎重になること、と答えます。製剤でも技術でもなく。
注入するのは簡単です。でも一度入れたものは、すぐには元に戻りません。
溶かせるとはいえ、溶解にも技術と時間と費用がかかります。
当院で「今は入れなくていい」とお伝えするのも、「まず溶かしましょう」とご提案するのも、その慎重さからきています。
ニュービアを導入して以来、問い合わせが増えました。
SNSの力だと思います。
ただ、来てくださった方全員に「ニュービアがいいですよ」とお伝えしているかというと、そうではありません。
状態を診て、今必要なものを一緒に考えて、場合によっては「今は何も入れなくていいと思います」と言うこともあります。
自分の顔にはニュービアを注入した経験はありませんが、スタッフ数名が受けています。感想は「アラガンと変わらない」でした。それがひとつの現場の声です。
国内での使用実績はまだ短い。
長期的にどうなるかは、まだわかりません。
海外の医師たちの話を聞きながら、慎重に使っています。それがいまのところです。
迷っている方は、まずカウンセリングにお越しください。施術を決めなくても構いません。
▶ヒアルロン酸の詳細は、トータルスキンクリニック福岡天神院(本院)のヒアルロン酸注射ページでも詳しくご覧いただけます。
費用
只今準備中です
本施術ページの医師監修について
本施術ページは、施術内容・リスク・注意点について医師が医学的観点から監修しています。

分山 博文(わけやま ひろふみ)
医療法人茜会 理事長/美容皮膚科 トータルスキンクリニック松山院 院長/トータルスキンクリニック福岡天神院 医師
【監修コメント】
内科・外科を含む総合診療医として経験を積んだのち、美容外科・美容皮膚科へ転科。美肌・若返り・アンチエイジング治療を中心に、誠実な美容医療を追求してきました。
本施術は、肌質や症状によって効果の感じ方に個人差があります。
リスクやダウンタイムについて正しく理解したうえで、医師の診察を受けてから検討することが重要です。
理事長プロフィール・経歴はこちら
理事長:分山 博文(わけやま ひろふみ)
略歴
- 2007年 大学卒業後、市中病院にて内科・外科など総合診療に従事
大手美容クリニックにて院長 - 鶴舞公園クリニック及び複数の個人クリニックにて、美肌・若返り治療と美容医療のあり方を学ぶ
- 2021年 トータルスキンクリニック開院
- 2023年 医療法人茜会を設立し、理事長兼院長として現在に至ります。
- 2026年 愛媛県松山市にトータルスキンクリニック松山院を開院
専門分野
美肌治療/若返り治療/アンチエイジング/美容皮膚科・美容外科





