

- 毛穴や小じわを本気で改善したい。
- 水光注射や一般的な肌育治療は一通り試してきたけれど、正直なところ、もう一歩踏み込んだ変化が欲しい。
そんな段階に来ている方も、少なくないのではないでしょうか。
近年、PDLLA製剤(レニスナ/ジュベルックボリューム)や、液状PCL製剤(GOURI/ゴウリ)など、コラーゲン生成能力の高い製剤に注目が集まっています。
一方で、これらの製剤は効果が高い反面、注入層や量を誤ると、しこりや不均一感といったリスクが問題になることもあり、「興味はあるが慎重にならざるを得ない」と感じている方も多いはずです。
そうした背景から当院が導入したのが、針を刺さず、ジェット圧を用いて薬剤を真皮層へ届ける医療機器『キュアジェット(CureJet)』です。キュアジェットは、薬剤を一度に大量に溜め込む注入治療とは異なり、真皮層(浅層・中層)を中心に微量ずつ、広い範囲へ届けることが可能な治療です。
この特性を活かすことで、コラーゲン生成反応の高い製剤を、過度なボリューム形成や結節リスクに配慮しながら使用できる点が、大きな特徴となっています。
「針を使わないから優しい」といっただけでなく、ドラッグデリバリーとマイクロサブシジョンの両面から、毛穴や小じわ、浅い凹凸に医学的にアプローチできる治療として、キュアジェットは新しい選択肢になりつつあります。
ここでは、「福岡・天神エリアでキュアジェットといえばトータルスキンクリニック」と感じていただけるよう、
キュアジェットの仕組み、他施術との使い分け、そして痛みやダウンタイムのリアルな部分まで、包み隠さずお伝えしていきます。
キュアジェットとは|針を使わず真皮層を狙うドラッグデリバリー治療
ジェット噴射で薬剤を押し込むメカニズム
キュアジェットは、極細のノズルから高速のジェット噴射を行い、皮膚の浅い層に微細な通路を作りながら、薬剤を分散させて届けるドラッグデリバリー機器です。
注射のように一定量の薬剤を一か所に注入するのではなく、ごく少量ずつを広い範囲に行き渡らせるという点が大きな特徴です。
この構造により、皮内に薬剤が一度に溜まりにくく、過剰なボリュームや結節を生じにくいという特性があります。
そのため、反応性の高い薬剤を用いる場合でも、注入量と分布をコントロールしやすくなります。
薬剤は主に真皮浅層から真皮中層を中心に届きます。
真皮はコラーゲンやエラスチンといった、肌のハリや弾力を支える組織が存在する層であり、たるみ毛穴や細かなクレーター、肌質低下の改善を考えるうえで重要なターゲットです。
マイクロサブシジョン効果(癒着剥離)
ニキビ跡のクレーターは、表面の凹みだけでなく、真皮内で瘢痕組織が周囲の組織と癒着していることが原因となっているケースが多くあります。
この癒着がある限り、表面からどれだけ刺激を与えても、凹みが戻りにくい状態が続きます。
キュアジェットでは、ジェット噴射による圧力刺激によって、瘢痕組織の癒着を部分的にゆるめる効果が期待できます。
いわゆる「サブシジョン」と同じ考え方を、より浅い層で、点ではなく面として細かく行うイメージに近い治療です。
従来のサブシジョンやトライフィルのような治療は、真皮深層から皮下にかけて強く癒着を剥がすため、中等度以上のクレーターには有効である一方、侵襲やダウンタイムも大きくなりやすいという特徴があります。
一方キュアジェットのマイクロサブシジョンは、
・浅い層を中心に
・ごく細かく
・広い範囲に
反応を分散させることで、軽度のクレーターや、毛穴周囲の線維化に対して、負担を抑えながら働きかけることを目的としています。
そのため、深く強い癒着を一度で断ち切る治療ではありませんが、真皮環境を整えながら、凹凸を少しずつ浅くしていく治療として位置づけられます。

ドラッグデリバリーで薬剤を真皮層へ
キュアジェットは、瘢痕剥離(はんこんはくり)のような物理的アプローチに加えて、「ドラッグデリバリー」という薬剤導入の役割も兼ねています。
真皮の浅層~中層付近まで薬剤を届けることで、コラーゲン生成を促すスキンブースター製剤などの効果を、必要な層に集中的に発揮させることができます。
ただし、キュアジェットで一度に使用できる薬剤量は最大で4cc程度で、その一部は皮膚表面から漏れてしまうとされています。
そのため、全顔に大量の薬剤をしっかり届けたい場合には、後述する水光注射の方が向いています。
キュアジェットは「ピンポイントに、真皮浅層/中層へ微量の有効成分を届ける」ことに特化した機器と捉えるとイメージしやすいでしょう。

院長コメント
Dr. 分山博文
クレーターや毛穴の治療って、正直言いまして、すごく難しいです。「これをすれば絶対に治る」っていう単純な正解はありません。
効果が高い施術/効果が高い薬剤ほど、合併症のリスクも高くなります。
例えばですが、ジュベルックなどのコラーゲンブースターを水光注射で真皮浅層/中層に注入した場合、しこりのリスクが高いことが知られています。そのため、同様の薬剤を真皮内に注入する場合、真皮深層を狙うことが一般的です。逆に、ポリヌクレオチド製剤(リジュランやプルリアルデンシファイなど)は真皮の浅い層でも問題になることはなく、満足度も上がります。
その中でキュアジェットの一番の強みは、リスクの高い薬剤をリスクの高い層(真皮層)に安全に注入できることだと思います。
深いクレーターにはトライフィルなどの、より違ったな治療が必要になってきます。
でも真皮レベルの細かい凹凸とか、たるみ毛穴に対しては、比較的負担を抑えながらアプローチできます。
キュアジェットで改善が期待できるお悩みと適応
キュアジェットが向いている方・向かない方
キュアジェットが向いている方
- 軽〜中等度のニキビ跡や毛穴、小ジワをマイルドに改善したい
- 水光注射の仕上がりには満足しているが、もう一歩踏み込んだ薬剤で、毛穴・クレーター対策をしたい
- ポテンツァ単体では効果を実感しにくかったが、トライフィルプロまでは踏み切れない

院長コメント
Dr. 分山博文
キュアジェットは、大きなクレーターを劇的に改善する治療ではありません。
重度のクレーターには、今のところポテフィルやサブシジョン(医師施術)の方が適してます。
でも逆に、年齢とともに目立ってきた毛穴とか浅めのクレーター、将来の小じわ・たるみをしっかり予防したい方には、すごく相性が良いです。
大掛かりな施術に踏み切る前段階として、あるいは水光注射より少し踏み込んだ肌育として、上手に活用していただけると思います。
他施術との違いと使い分け
(ポテンツァ・サーマニードルEvo・トライフィル・水光注射など)
ニキビ跡や毛穴治療には、ポテンツァ、サーマニードルEvo、トライフィル、水光注射など、さまざまな選択肢があります。
それぞれに優れた点がある一方で、作用する層・刺激の種類・得意とする目的は大きく異なります。
キュアジェットは、
・熱で引き締める治療
・深層を物理的に剥離する治療
・大量の薬剤を均一に注入する治療
とは設計思想が異なり、真皮浅層から中層に対して、微量の刺激と薬剤反応を積み重ねていく治療です。
そのため、
「重度のクレーターを一気に改善する」
「強い引き締めを一度で得る」
といった目的には向きません。
一方で、
・水光注射では物足りなくなってきた肌育
・浅いクレーターやたるみ毛穴
・反応性の高い薬剤を安全域で使いたいケース
では、キュアジェットならではの価値が生まれます。
当院では、どの治療が優れているかではなく、
今のお肌に、どの層への、どの強さのアプローチが必要か
という視点で治療を選択しています。
ポテンツァ・サーマニードルEvoとの違い

ポテンツァやサーマニードルEvoは、ニードルRFによって真皮から皮下にかけて熱変性を起こし、引き締めと再構築を狙う治療です。
毛穴の引き締めや、炎症性ニキビ、ニキビ跡に対して高い効果を発揮します。
一方キュアジェットは、熱による変性ではなく、圧刺激と薬剤反応による真皮環境の改善が主体となります。
そのため、
・熱刺激が合わない方
・引き締めよりも質感改善を重視したい方
では、キュアジェットを優先することがあります。
トライフィルプロ(マイクロサブシジョン)・ポテフィルとの違い

トライフィルは、真皮深層から皮下にかけて瘢痕を物理的に剥離する治療で、中等度以上のクレーターに対しても効果が期待できる治療です。
当院でも、クレーターが主訴の場合はポテフィルを第一選択とすることがあります。
キュアジェットは、これほど強い剥離は行いません。
その代わり、浅い層で広範囲に微細な反応を起こすことで、軽度から中等度の凹凸を整えていく治療です。
水光注射(ハイコックス)との違い

水光注射は、皮膚全体に薬剤を均一に届けることに優れた治療です。
マイルドなスキンブースターを大量に入れる場合には、非常に効率的・効果的です。
キュアジェットは、一度に入る量が極めて少ないという制約があります。
その制約を逆手に取り、反応性の高い薬剤を浅層に安全に使える点が、水光注射との最大の違いです。
キュアジェットが不得意なケース

- 重度のクレーターが広範囲にある
- 凹凸だけでなく、皮下脂肪のボリュームロスや強い牽引がある
- 一度の施術で大きな変化だけを求める
こうしたケースでは、ポテフィルや医師によるサブシジョンを優先します。
キュアジェットはあくまで「真皮レベルの微細な凹凸・毛穴・小ジワ」をターゲットとしたポジションであり、その限界を理解したうえで使い分けることが大切です。

院長コメント
Dr. 分山博文
クレーターや毛穴治療って、ポテンツァ、サーマニードルEvo、トライフィルプロ、水光注射…って選択肢がすごく多くて迷われることかと思います。
私の感覚としては、「クレーターが主役」ならトライフィルやポテフィル、「毛穴や軽度のクレーター/傷跡が主役」ならキュアジェット、「安全な薬剤で効果に重きを置いた肌育」なら水光注射、っていうイメージで使い分けるかと良いかと思います。
どの治療にも得意・不得意があるので、カウンセリングではそれを包み隠さずお伝えして、その方にとってのベストな組み合わせを一緒に考えるようにしてます。
| 施術名 | 主役・目的 | 向いている肌状態・悩み | 作用のイメージ | 強み | 注意点・弱み |
|---|---|---|---|---|---|
| トライフィル / ポテンツァ(ポテフィル) | クレーターが主役 | 中等度〜重度のクレーター、深い凹凸 | 物理的に凹凸を作り替える | 凹み改善への直接アプローチが可能 | 痛みが比較的強い |
| キュアジェット | 毛穴・軽度クレーター・浅い傷跡が主役 | 開き毛穴、浅いクレーター、小傷 | 皮膚を壊さず真皮を刺激 | 肌質改善も同時進行 | ダウンタイムが意外と長い 深いクレーター単独改善は弱い |
| 水光注射 | 薬剤効果を重視した肌育 | 乾燥、小ジワ、ハリ不足、肌質低下 | 薬剤を均一に届けて底上げ | ツヤ・潤い・透明感が出やすい | クレーター改善効果はほぼない |
痛み・ダウンタイムと照射モード・メニュー構成
コンタクトモードとは |
目立つ毛穴やクレーターを狙い撃ちするモード
コンタクトモードは、キュアジェットの中でも「しっかり効かせるためのモード」です。
ジェットの圧を高めに設定し、気になる毛穴やクレーターに対してピンポイントに照射していくことで、真皮中層の瘢痕組織にマイクロサブシジョン効果を与えます。
その分、痛みはそれなりに強く、「ゴムでパチンと弾かれるような、針で刺されるような感覚」に近い刺激を感じる方が多いです。
またコンタクトモードをしっかり行うと、点状出血はほぼ必発で、赤い点が数日残ることがあります。体質や照射の強さによっては小さな瘡蓋(かさぶた)ができますが、数日から1週間程度で目立たなくなることがほとんどです。

当院では、頬の目立つ毛穴やアイスピック型の小さなクレーター、首の横ジワなど、「ここを集中的にケアしたい」という部位に対して、このコンタクトモードを細かく当てていきます。
トーニングモードとは|
全体の肌育・ダウンタイムを抑えた広範囲ケア
トーニングモードは、コンタクトモードに比べるとマイルドな設定で、顔全体や首全体にまんべんなく照射していくモードです。
真皮浅層を中心に、レニスナやリトゥオ(Re2O)などの有効成分を微量ずつ広く届けていくことで、全体的な「肌育」「将来の小じわ・たるみ毛穴予防」を目的とします。
痛みはコンタクトモードより弱く、他院様では麻酔なしで受けられる方もいる様です(当院では表面麻酔をします)。
トーニングと呼ぶためダウンタイムがなさそうに感じますが、意外と数日間の赤みや腫れは生じます。翌日からメイクは可能ですが、ダウンタイムが取れる時の施術が理想です。

院長コメント
Dr. 分山博文
「まずはキュアジェットの雰囲気を知りたい」「ダウンタイムをなるべく抑えたい」という方には、このトーニングモードを主軸に受けていただけると良いかと思います。
ただし、トーニングモードでも意外とダウンタイムが必要なことは覚悟しておいてください。
個人的には、ダーマペン後のダウンタイムの様なイメージでした。
当院の2つのメニュー構成|全顔3000ショット/全顔+首4500ショット
キュアジェットのチップ(ノズル部分)は使い捨てで、1回使うごとに新品に交換する必要があります。
せっかく一人1個チップを使うのであれば、「気になるところだけ少し当てて終わり」ではなく、「顔全体、あるいは顔+首までをしっかりケアしたい」と考え、当院ではあえてメニュー構成を2つに絞っています。
① 全顔コース
合計:3000ショット
全顔(コンタクトモード+トーニングモード)
② 全顔+首コース
合計:4500ショット
全顔+首(コンタクトモード+トーニングモード)
いずれのコースでも、まずは小じわや毛穴やクレーター、首の横ジワなど「ポイントになる部位」に対してコンタクトモードで細かく照射し、そのうえで全体にトーニングモードを行い、真皮レベルの肌育を重ねていきます。

院長コメント
Dr. 分山博文
このように、「気になる部分へのピンポイント治療(コンタクトモード)」と「全体の土台づくり(トーニングモード)」を1回の施術の中で組み合わせることで、部分的な改善だけでなく、将来を見据えた全体ケアにつなげていくことを大切にしています。
当院で行っている痛み対策
コンタクトモードをしっかり行う場合、どうしても一定の痛みは避けられません。
そのため当院では、次のような対策を組み合わせて、できるだけ安心して受けていただけるよう工夫しています。

- 強力な表面麻酔クリームを使用し、施術前に十分な時間を置くことで、皮膚表面の痛みを和らげること
- 薬剤に局所麻酔を混ぜ、真皮層での刺激を軽減すること
- ぶるぶるボール(バイブレーションツール)を使用し、感覚を分散させること
- 患者さんの表情や反応を確認しながら、出力や照射スピードを微調整すること
こうした対策を組み合わせることで、多くの方が「痛いけれど、我慢できないほどではない」
「この結果が出るなら頑張れる」とおっしゃってくださっています。

院長コメント
Dr. 分山博文
キュアジェットは、「針がないから痛くない」っていうタイプの治療ではありません。とくにコンタクトモードでクレーターや毛穴をしっかり攻めるときには、それなりの刺激と点状出血が伴います。
でもその一方で、トーニングモードを組み合わせて全体を丁寧にケアすることで、「ポイント治療」と「土台づくり」の両方を、1回の施術でバランスよく行えるのは大きな魅力だと感じてます。
使い捨てチップを無駄にせず、顔全体(あるいは首まで)をしっかりケアするために、当院ではあえて「全顔3000ショット」「全顔+首4500ショット」というシンプルな2コースにこだわりました。
IPLなどの様なダウンタイムの無い施術とは違いますので、ご自身の生活リズムに合わせて、無理のないペースで取り入れていただければと思います。
使用薬剤と、当院ならではのキュアジェット
(レニスナ・ゴウリ・リトゥオ・エクソソーム)
せっかくキュアジェットを受けるのであれば、当院では「反応の強い薬剤」を選択することに意味があると考えています。
理由は明確です。
マイルドなスキンブースター製剤は、水光注射のようにある程度まとまった量を注入することで効果を発揮します。一方、キュアジェットは構造上、真皮浅層〜中層にごくわずかな量しか届けることができません。そのため、刺激が穏やかな製剤では、変化を実感しにくいケースが少なくありません。
キュアジェットの特性を最大限に活かすには、少量でも皮膚にしっかり反応を起こせる製剤を選ぶことが重要です。
この考え方に基づき、当院では以下の薬剤を中心にキュアジェット施術を行っています。
レニスナ(ジュベルックボリューム)

レニスナは、PDLLA(ポリD,L乳酸)を主成分とする、コラーゲン生成反応の非常に高い製剤です。
真皮層における線維芽細胞刺激を通じて、肌密度の向上、毛穴の目立ちにくさ、肌質改善といった変化が期待できます。
まず前提として、レニスナ(ジュベルックボリューム)は水光注射では使用できません。
水光注射で使用可能なのはジュベルックであり、しかも浅い層に入れるとしこりのリスクがあるため、実際には比較的深い層に限定して注入されることが多くなります。
その点、キュアジェットは真皮中層を狙って、極めて少量ずつ薬剤を届けることが可能です。
コラーゲン生成能力の高い薬剤を、「効果を実感しやすい層」に「過剰にならない量」で届けられる点が、レニスナをキュアジェットで使用する最大のメリットだと考えています。
この使い方により、
・周囲のコラーゲンが増え、肌密度が高まる
・毛穴が目立ちにくくなる
・肌質全体がなめらかになる
・クレーターは深部が持ち上がることで浅く見える
といった変化が出やすくなります。
適応としては、比較的若い方のほうが皮膚反応が良く、効果を実感しやすい印象があります。
一方で、1か所に薬剤が集中しすぎないよう、照射部位や配分には細心の注意を払っています。
GOURI(ゴウリ)
GOURIは、世界初の液状PCL(ポリカプロラクトン)製剤です。
PCLは溶ける糸にも使用される成分で、長期的な線維芽細胞刺激が特徴とされています。
非常に優れた製剤である一方、医師の間でも評価が分かれる製剤です。
過剰な反応、内出血の遷延などを懸念し、否定的な意見があるのも事実です。
当院でもその点は十分に理解したうえで使用していますが、実際の臨床では、レニスナ以上の肌質改善効果を感じるケースがあるのも事実です。
キュアジェットを用いて、真皮浅層に極少量ずつ広く届けることで、過剰な反応を抑えながら肌質改善を狙える点に価値があると考えています。
PCLは体内でゆっくり分解されながら、線維芽細胞を刺激し続ける特性があります。
キュアジェットによるドラッグデリバリーは、この「少量でも長く働く」というPCLの特性と相性が良く、急激な変化ではなく、じわじわとした質感改善につながりやすいと考えています。
当院の体感では、1回の施術での分かりやすい変化はレニスナよりも大きい印象です。
GOURIは、レニスナを試しても効果が実感しにくかった方、かつGOURIに対してネガティブな印象がない方に、慎重にご提案しています。
リトゥオ(Re2O)
リトゥオは、人由来コラーゲンを主成分とする製剤です。
PDLLAやPCLが「自分の細胞にコラーゲンを作らせる」治療であるのに対し、リトゥオは「作れないなら、補う」という発想の治療です。
一定の年齢を超えると、コラーゲン生成能力そのものが低下し、PDLLAやPCLで十分な反応が出にくくなるケースもあります。
そういった方にとって、リトゥオは試す価値のある製剤です。
リトゥオも浅い層に大量に注入すると、しこりのリスクが懸念される製剤です。
そのため通常は、真皮深層や真皮直下への注入が選択されます。
キュアジェットを用いることで、真皮浅層〜中層に、過剰にならない量で安全に届けることが可能となり、
・ハリ
・弾力回復
・ツヤ
・毛穴の引き締まり
といった変化を実感しやすくなります。
なお、リトゥオは人由来成分を使用しているため、日本では献血ができなくなる点についても、事前に必ずご説明しています。
育毛系キュアジェットについて
※メーカー提供写真
キュアジェットは、頭皮に対する育毛治療としても活用が可能な機器です。
当院でも、育毛系の薬剤を用いたキュアジェットメニューを現在準備中であり、整い次第、あらためて詳細をご案内する予定です。

院長コメント
Dr. 分山博文
キュアジェットの一番のポイントは、「注入が難しい浅い層に、極めて少ない量の薬剤を届けられること」だと考えています。
皮内に一度に大量の薬剤が注入される他施術とは異なり、少量ずつ広く行き渡るという特性があります。この特徴を逆手に取ることで、レニスナのような反応性の高い製剤を、過度なボリュームや結節のリスクに配慮しながら、安全域で使用できる点は大きなメリットです。
一方で、この「少量しか入らない」という特性上、反応が穏やかすぎる製剤を選んでしまうと、十分な効果を実感しにくくなります。
だからこそ当院では、キュアジェットという治療の特性を理解したうえで、あえて反応の強い薬剤を厳選し、適応や照射配分に注意しながら施術を行っています。
キュアジェットは、どんな薬剤でも合う万能な治療ではありません。
だからこそ、「どの薬剤を、どの層に、どのくらい使うか」を丁寧に見極めることが、結果を左右すると考えています。
キュアジェットを検討中の方へ|トータルスキンクリニックからのご提案

- 熱の痛みが怖くて、ポテンツァに踏み切れない
- 水光注射での肌育には満足しているが、
毛穴や小さなクレーターも少しずつ整えていきたい
- 将来の小じわやたるみ毛穴を予防する「真皮ケア」を始めたい
- ポテンツァ単体では効果を実感しにくかったが、
トライフィルプロは痛すぎると聞いて不安がある
こういった方にとって、キュアジェットは「痛みと効果のバランスがとれた中間的な選択肢」になり得ます。


福岡・天神で毛穴やニキビ跡治療を検討されている方へ

福岡・天神で毛穴やニキビ跡治療をお考えの方は、情報が多すぎて、何から始めるべきか迷ってしまうと思います。
キュアジェットは、「針が怖い」「でも、ピーリングよりは強めの治療をしたい」という方の背中を、少しだけ押してくれる存在になれるかもしれません。
まずは一度、お肌の状態を一緒に確認しながら、ポテンツァ・サーマニードルEvo・トライフィル・水光注射・キュアジェットの中から、最適な組み合わせを相談していきましょう。

院長コメント
Dr. 分山博文
キュアジェットは、「痛みがゼロで、簡単にクレーターが消える魔法の治療」ではありません。
それでも、真皮層にレニスナみたいなコラーゲン生成製剤を安全に届けることで、毛穴や浅いクレーター、小ジワの予防っていう意味では、とても頼もしい選択肢だと感じています。
今はまだ大きな肌トラブルはないけれど、これから先の肌のために何か始めてみたい。そんな方に、無理のないペースで肌育の一歩を踏み出していただけるよう、丁寧にご説明していきますので、どうぞ安心してご相談ください。
よくある質問(FAQ)
キュアジェット
についてのよくいただく質問
※質問をクリック(タップ)いただくと回答がご覧いただけます。
-
キュアジェットは本当に針を使わないのですか?
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針は一切使いません。キュアジェットは針を使わず、ジェット噴射の圧力で薬剤を皮膚に送り込む施術です。皮膚表面に極小の穴をあけながら真皮層まで薬剤を届けるため、チクチクと針が刺さる様な痛みがあります。麻酔は必須です。
-
痛みはどのくらいありますか?麻酔は必要ですか?
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「全く痛くない治療」ではございません。しっかり効かせるコンタクトモードでは、輪ゴムでパチンと弾かれたような、針でブスッと刺されるような刺激を感じる方が多くて、当院では基本的に表面麻酔を併用しています。
一方で、全体の肌育を目的としたトーニングモードは、コンタクトモードよりもマイルドです。
麻酔なしで受ける方もおられるくらいですが、当院では患者さんには、できるだけストレスなく受けていただくため、原則として表面麻酔をしたうえで施術を行っています。
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ダウンタイムはどのくらいですか?仕事や予定に支障は出ますか?
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コンタクトモードをしっかり行った場合、点状出血や赤みが数日続くことがあります。体質や照射の強さによっては、小さなかさぶたが数日〜1週間ほど残ることもあります。
トーニングモード中心の場合はコンタクトモードよりは軽いですが、それでも赤みは生じます。翌日からお仕事に行かれる方もいらっしゃいます。
翌日からメイクは可能ですが、初めて受ける際は数日ダウンタイムが取れる時が良いかと思います。
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何回くらい受けると効果が分かりますか?
-
感じ方には個人差がありますが、肌のなめらかさやハリ感といった質感の変化であれば、1回の施術でも変化を実感される方は少なくありません。
まずは1回受けていただき、
「肌の調子が良くなった」「毛穴の印象が少し変わった」といった手応えを感じられた場合には、追加で2回ほど続けていただくことをおすすめしています。その後は、4〜6か月に1回程度のペースでメンテナンスとして受けていただくことで、年齢とともに進むコラーゲン減少に歯止めをかけ、良い状態を維持しやすくなります。
一方で、すでに刻まれている小じわ、そこそこ開いた毛穴、クレーターの改善を目的とする場合には、もう少し回数が必要になることもあります。
お肌の状態によっては、ポテフィルなど他の治療を組み合わせた方が適しているケースもありますので、カウンセリング時に無理のないプランをご提案しています。
-
どのくらいの間隔で通うのがよいですか?
-
肌の状態や他の施術との組み合わせにもよりますが、キュアジェット単独の場合は4〜6週ごとの施術を目安としています。
毛穴や浅いクレーターの改善を目指す初期はやや詰めて、その後は「メンテナンス的な肌育」として4〜6か月ごとのペースに移行するケースもあります。
-
キュアジェットとポテンツァ・トライフィル・水光注射はどう使い分けますか?
-
大まかなイメージとしては、
- クレーターが主役で、中等度〜重度のニキビ跡 → トライフィルやポテフィル(ポテンツァ+トライフィル)
- 毛穴や軽度のクレーター/傷跡、真皮レベルの凹凸が主役 → キュアジェット
- 薬剤のボリュームや保湿力を重視した肌育 → 水光注射(ハイコックス)
といった使い分けを行っています。実際には、お一人ずつお肌の状態が違いますので、診察で皮膚の厚み・ニキビ跡のタイプ・ダウンタイムの許容度などを確認したうえでの提案も行っております。
-
使用する薬剤はどれがお勧めですか?
-
ご年齢やお肌の状態にもよりますが、当院で最も一般的におすすめしているのは、レニスナ(ジュベルックボリューム)です。
コラーゲン生成反応が高く、キュアジェットの特性とも相性が良いため、初めての方でも変化を実感しやすい製剤と考えています。ゴウリ(GOURI)やリトゥオ(Re2O)も、症例によっては有効な選択肢になりますが、それぞれ注意点があります。
ゴウリは医師の間でも評価が分かれる製剤であり、SNSなどでは批判的な意見が見られることもあります。
また、リトゥオは人由来コラーゲン製剤のため、日本では献血ができなくなるという点をご理解いただく必要があります。これらの特徴や注意点をご納得いただいたうえであれば、初回からゴウリやリトゥオを選択することも可能です。
ただし当院では、まずはレニスナで皮膚の反応や変化を確認し、その後に必要に応じて薬剤を検討していく、という進め方をおすすめすることが多くなっています。最終的には、カウンセリングでお肌の状態やご希望を確認しながら、無理のない選択肢をご提案していますので、ご不安な点は遠慮なくご相談ください。
-
メイク・洗顔・入浴はいつからできますか?
-
施術後6時間は、洗顔やスキンケアはお控えください。
この時間帯は、薬剤が皮膚になじむ大切なタイミングのため、できるだけ触らずにお過ごしいただくことをおすすめしています。6時間経過後から、洗顔は可能です。
ただし当日は、ぬるま湯でやさしくすすぐ程度にとどめてください。
刺激の強い洗顔料やスクラブ、ピーリング作用のある製品は、数日間お控えいただくと安心です。メイクは、赤みや点状出血の状態にもよりますが、基本的には翌日から可能です。
施術当日はお肌がデリケートな状態のため、無理なメイクは避けていただくようお願いしています。入浴については、当日はシャワーのみにしてください。
長時間の入浴、サウナ、激しい運動など、血行が大きく促進される行為は、1〜2日程度お控えいただくと、赤みや内出血が長引きにくくなります。
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どんな肌質・症状の方に向いていませんか?
-
以下のようなケースでは、キュアジェット以外の治療を優先してご提案することがあります。
- 大きなクレーターが広範囲に多発している重度のニキビ跡
- 現在も炎症性のニキビが多く、まずはニキビ自体のコントロールが必要な方
- ケロイド体質が強い方や、重度の金属アレルギー・薬剤アレルギーがある方
- 妊娠中・授乳中で、使用薬剤に制限が出る方
その場合は、IPLやポテンツァ、サブシジョン、内服治療など、別の選択肢も含めてご説明いたします。
-
福岡・天神のトータルスキンクリニックでキュアジェットを受けるメリットは何ですか?
-
当院では
「コンタクトモード+トーニングモード」を組み合わせた、
全顔3000ショット/全顔+首4500ショットの2コース構成
とし、施術内容が分かりやすく、かつ十分なショット数を確保しています。目立つ毛穴やクレーターなど、改善を狙いたい部分にはコンタクトモードでピンポイントに、
顔全体や首にはトーニングモードで真皮レベルの肌育を重ねるという、役割を明確に分けた照射設計を行っています。また、使用する薬剤についても、
レニスナ、GOURI、リトゥオといった反応性の高い製剤の特性を理解したうえで、
毛穴・クレーター・小じわを意識した薬剤選択と設計を行っています。
「何となく入れる」のではなく、キュアジェットという治療の特性に合わせて選んでいる点が特徴です。さらに当院では、
ポテンツァ、サーマニードルEvo、トライフィル、水光注射など、
他のニキビ跡・毛穴治療と比較したうえで、本当にキュアジェットが適している方にのみご提案する
というスタンスを大切にしています。
キュアジェットありきで勧めることはありません。キュアジェットは、針を使わない治療ではありますが、
しっかり効果を出そうとすると刺激や痛みが伴う治療です。
だからこそ当院では、「楽そうだから」ではなく、
肌の状態や目的に対して、この治療が本当に合っているかを一緒に考えることを重視しています。また、当院は福岡・天神の西通りから近い立地にあり、
お買い物やお出かけのついでに通いやすい点も、多くの方にご好評いただいています。
まとめ|キュアジェットは「攻めた薬剤を、安全に使いたい」方のための肌育治療

皮膚の老化にキュアジェットという選択
キュアジェットは、
水光注射では満足できなくなってきた方が、次の一手として検討するための治療です。
真皮浅層から中層にかけて、ごく微量の薬剤を広く分散させて届けられるという特性を活かし、
レニスナやGOURI、リトゥオといった反応性の高い製剤を、安全域で使用できる点が最大の特徴です。
そのため、
・肌質改善やハリ感に物足りなさを感じてきた方
・軽症のクレーターや、加齢に伴うたるみ毛穴が気になってきた方
・従来の肌育治療から、もう一段階踏み込みたい方
に向いた治療といえます。
一方で、重度のクレーターや強い瘢痕牽引がある場合には、
トライフィルや医師によるサブシジョンなど、より適した治療があります。
当院では、キュアジェットを万能な治療として扱うのではなく、
他施術との違いと限界を踏まえたうえで、適応のある方にのみご提案することを大切にしています。

院長コメント
Dr. 分山博文
キュアジェットは、
「効かせたい薬剤はある。でも、注入方法には慎重でありたい」
そんな段階に入った方のための治療だと考えています。
水光注射では物足りず、かといって注射で攻めることに不安がある。
その間にあるニーズに対して、
浅い層に、極めて少ない量を、広く分散して届けられるという特性は、大きな意味を持ちます。
反応性の高い薬剤は、使い方を誤ればリスクになります。
だからこそ、量・層・分布を厳密にコントロールできるキュアジェットで使う価値があると感じています。
「強い治療に進む前に、もう一段階しっかり肌を変えたい」
そう感じ始めたタイミングで、検討していただけるとよいかと思います。
施術費用
只今準備中です。
施術の流れ・予約
ご予約
初診の方はWebからご予約下さい。
通院中の方は、まずはWebで空き状況をご確認いただき、空きが無ければ公式LINEにてお問い合わせください。
カウンセリング
初回は施術前に、医師によるカウンセリングを実施します。適応、不適応含め、説明させていただきます。

不安や疑問点がございましたら、お気軽にご相談ください。
洗顔
施術前に、クリニック内のパウダールームでメイクや日焼け止めを落としていただきます。
※状況により、洗顔と診察が前後するケースもございます。

お気に入りの洗顔フォームなどをご持参いただいても大丈夫ですよ。
表面麻酔
強力な表面麻酔を使用することで、痛みがかなり軽減されます。
施術
十分な施術経験のある看護師が、丁寧に施術をしていきます。ブルブルボールなどを併用することで、痛みがさらに軽減されます。
施術後のケア
施術直後はお化粧はできませんが、安全に塗布できる保湿剤/日焼け止めをご準備しております。また、クリニックは天神・大名地区に位置していますので、施術後にお買い物やお食事に行っていただくにも便利です。
ご予約・お問い合わせ
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業務量が増えたため、お返事にお時間を要しております。
返事がない場合には、催促の連絡を送っていただけたら助かります。
お問い合わせ
ご質問、お問い合わせは公式LINEでメッセージをお願いします。
急ぎのお問い合わせはお電話でお願いいたします。
LINEでご予約
ご予約は原則LINEにてお受けしております。
こちらの予約についての詳細をご覧ください。
Web予約システム
LINEを使用していない方はこちらから受け付けております。
公式SNS
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