リトゥオ(Re2O)
不足している成分をまず補い土台を整える
加齢で不足したコラーゲンや肌の土台を直接補充する「構造型」の治療薬

リトゥオは、「刺激して作らせる」従来のスキンブースターとは異なり、加齢で不足したコラーゲンや肌の土台(ECM)を直接補充する「構造型」の治療薬です。肌の再生力が弱くなった方や、ちりめんジワ、ハリ・艶の低下にお悩みの方に特に推奨されます。「まず土台を整える」ことで、肌本来の力が引き出され、他の美容施術の効果も高まる可能性があります。

医師が細かな手打ちで、患者様の肌の土台を根本からサポートします。既存のスキンブースターに限界を感じていた方は、ぜひご相談ください。

エラビエ「Re2O/リトゥオ」とは

Dr. 分山博文

肌のハリや弾力は、年齢とともにゆっくりと低下していきます。スキンブースターを重ねても満足度に差が出てくるのは、肌そのものの再生力が弱くなっていくためです。

エラビエ「リトゥオ」は、そういった方に『不足している成分をまず補う』という、非常に分かりやすく合理的なアプローチを取っています。
作り出す力が落ちているなら、まずは土台を整える。その結果、肌の働きに余力が生まれ、他の施術への反応まで良くなることがあります。
こうした新しい発想から生まれたリトゥオは、韓国では供給が追いつかないほど注目されている製剤です。

当院では、まず医師による手打ちで慎重に導入を開始し、今後は水光注射機を使った機械打ちでの提供も順次進めてまいります。

人由来コラーゲン製剤の安全性と基本情報

リトゥオは人由来のコラーゲン・マトリックスを基に作られた製剤で、製造段階で既知のウイルスは除外されています。プラセンタ製剤と同様、未知のウイルスの可能性を完全に否定することはできませんが、現時点でそのような報告はありません。

また、過去に動物由来コラーゲン製剤で軽度の副作用が生じた例があることを踏まえると、人由来である点は大きな安心材料といえます。

ただし、アレルギーや遅発性結節といったリスクはゼロではないため、安全性を重視した施術設計が必要です。当院では医師手打ちで真皮深層に適切な深さで注入し、慎重に取り扱っています。

リトゥオの特長

Dr. 分山博文

スキンブースターには多くの種類がありますが、それぞれの製剤には得意・不得意があります。

刺激を与えて再生を促すタイプは、若い頃の肌には非常に良く反応しますが、年齢とともに効果の実感に差が出やすくなります。

リトゥオが興味深いのは、『作る力が落ちているなら、まず必要な構造を補う』という、非常に合理的な考え方を採用している点です。土台を整えることで、肌そのものが働ける環境が整い、結果として他の施術も効果を発揮しやすくなります。

美容医療において、こうした基本構造へアプローチする製剤はまだ多くありません。しっかりと肌を支える実感を求める方にとって、選択肢の幅を広げてくれる優れた製剤でしょう。

減ったコラーゲンを直接補うという考え方

年齢とともにコラーゲン量は減少し、肌を支える力が弱まります。

従来のスキンブースターは、刺激を与えてコラーゲンを作らせる方法が中心でしたが、反応が十分に得られないケースもあります。

リトゥオは『足りないなら補う』という考え方を採用し、真皮深層に必要な構造成分を直接届けます。再生を促す前にまず材料を整えることで、肌の土台が安定し、ハリ・弾力の向上につながる点が大きな特徴です。

この明確で分かりやすい発想は、刺激主体の治療に限界を感じている方に適したアプローチです。

ECM(細胞外マトリックス)を
補強するという視点

肌の弾力や質感を支えているのは、コラーゲンやエラスチンなどで構成されたECM(細胞外マトリックス)です。

ECMは、細胞が働くための『足場』としての役割を持ち、この構造が整っていないと、どれだけ刺激を加えても十分に反応が得られません。

リトゥオは、減少したECMを補強するように作用し、肌が本来の機能を発揮しやすい環境を整えます。単にコラーゲンを補うだけでなく、肌全体の構造を底上げする力があることが、一般的なスキンブースターとの大きな違いです。

hADM(無細胞同種真皮)の構造と働き

リトゥオは、hADM(無細胞同種真皮)を基礎とした製剤です。

hADMとは、真皮から細胞成分だけを取り除き、コラーゲン・エラスチンなどの構造を残した素材のことで、細胞が安全に乗りやすい『足場』として働きます。細胞が増えたり修復したりする際には、この足場の存在が非常に重要です。

リトゥオは、このhADMの構造を活かすことで、刺激だけに頼らない自然な肌再生のサポートを可能にしています。肌内部の構造を補完し、質の良い弾力感を引き出す点に優れています。

細胞に余力を与え、他施術への反応性を高める

コラーゲンやECMが不足している状態では、肌は刺激に対して十分に応えられません。

リトゥオは、まず肌内部に必要な構造を補い、細胞が働きやすい環境を整えます。その結果、肌自体に『余力』が生まれ、RF(高周波)やハイフニードルRFといった刺激系施術に対する反応が高くなる可能性があります。単独でも肌質改善が期待できますが、他施術との組み合わせでより底上げされた変化を感じられる点も特徴です。

真皮深層で働く高いハリ・弾力効果

リトゥオは真皮深層にアプローチすることで、肌を下から支える力を補強します。真皮深層は、構造的なコラーゲンが多く存在する層で、この部分が弱ると、表面に細かなシワが出たり、弾力の低下につながります。

必要な構造成分を直接届けることで、肌内部の密度が高まり、ふっくらとしたハリ感が戻りやすくなります。

この層へのアプローチは、ちりめんジワや艶不足など、浅い層だけでは改善しにくい悩みにも有用です。

製造元の信頼性と品質

リトゥオは韓国の医薬品専門メーカーが製造しており、hADMの処理過程で既知のウイルスは除外されています。製造工程が厳格で、品質管理も徹底されている点が信頼性につながります。

韓国では供給が追いつかないほど需要が高まっており、製品自体の評価も非常に高い製剤です。

人由来の素材を用いる以上、慎重な取り扱いは必要ですが、品質と安全性に配慮した医療グレードの製剤として位置づけられています。

このようなお悩みの方におすすめ

  • ハリ不足が気になる
  • ちりめんジワが改善しにくい
  • 艶の低下が気になる
  • 毛穴の開きが目立つ
  • これまでのスキンブースター
    満足できなかった
  • 肌全体を土台から底上げしたい
  • 刺激系の施術をしても
    反応が鈍くなってきた

適応部位・効果

Dr. 分山博文

肌の悩みは年齢や環境によってさまざまですが、共通するのは『土台が弱ると全ての悩みが表面化しやすくなる』という点です。

リトゥオは、土台そのものを整えるアプローチであるため、浅い層だけでは改善しにくいハリ不足やちりめんジワに向いています。真皮深層の構造を補強することで、肌表面の艶や質感も安定し、表情とは関係なく刻まれる細かなシワにも有用です。

当院では、首への施術は安全性の観点から現時点では行わず、顔全体を中心に、より安定した効果が得られる注入デザインを採用しています。今後、安全性と効果の両面で十分な検証が行えた場合には、首への施術についても慎重に検討してまいります。

ハリ不足・弾力低下の改善

ハリが失われる原因の多くは、真皮層のコラーゲン量が減り、構造が弱くなることにあります。

リトゥオは、コラーゲンを含むマトリックス成分を補うことで、この弱った土台を支え直す役割を果たします。刺激を与えるのではなく、必要な構造を補強することで、肌が本来持つ弾力感が自然に引き出されます。これにより、ふっくらとした質感や、触れたときの弾力が実感しやすくなります。

ちりめんジワ・艶の低下への効果

ちりめんジワは浅い層だけでなく、その下の真皮層が弱っていることで現れやすくなります。

リトゥオは真皮深層を補強するため、肌の内側から密度が高まり、表面の細かなシワが目立ちにくくなります。また、表皮に十分な水分が行き渡りやすくなることで、肌の艶感の向上にもつながります。美容医療で改善しにくいとされる『細かいシワと艶不足のセット』に対して、良い相性を示します。

毛穴開きへのアプローチ

毛穴の開きは、皮脂だけが原因ではなく、周囲の真皮構造が弱り、毛穴を支える力が低下することでも目立ちやすくなります。

リトゥオは、この真皮構造を補強することで、毛穴周囲の組織に張りが生まれ、徐々に目立ちにくい状態へ導きます。刺激型の治療(ニードルRFや高周波)と併用すると、相乗的に引き締まり感が出やすい点も特徴です。

顔全体の肌質の底上げ

リトゥオは部分的な注入ではなく、1本を顔全体にバランスよく注入することで、局所的な効果ではなく、全体の質感を整える力を持っています。

真皮深層で肌構造を支えるため、表面だけでは得られない『肌そのものが強くなったような感覚』につながります。スキンケアや一般的なスキンブースターで得られる即時的な潤いとは異なり、より構造的な改善を実感しやすい治療です。

当院が首への施術を行わない理由

コラーゲン製剤の注入は、部位によって相性が異なります。過去に動物由来コラーゲンを首に注入し、反応が強く出た方を複数名拝見したことから、現時点では首への施術は安全性を最優先し、見送っています。

顔は構造がしっかりしており、リトゥオの特性と非常に相性が良いため、まずは顔全体を対象とした丁寧な施術を行っています。

他スキンブースターとの違い

Dr. 分山博文

肌質改善の治療は種類が多く、どれを選んだら良いのか分かりにくいと感じる方も多いと思います。

実際、PN製剤・PDLLA製剤・ヒアルロン酸ブースターなど、それぞれに特長があり、どれが優れているという単純な話ではありません。大切なのは、肌の状態と期待する変化に合わせて製剤を選ぶことです。

リトゥオは、刺激ではなく『構造を補う』という点で、従来のスキンブースターとは大きく異なります。作る力が落ちてきた年代や、刺激系の施術で変化を感じにくくなった方に向けた、新しい選択肢の一つだと考えています。

PN製剤(リジュラン・リズネ)との作用機序の違い

PN製剤は、ポリヌクレオチド(PN)が細胞に働きかけ、修復を促すスキンブースターです。細胞の再生をサポートし、自然なハリ感を引き出せる一方、反応性は年齢とともに変わりやすい傾向があります。

リトゥオは刺激型ではなく、真皮の構造成分そのものを補うという全く異なるアプローチです。どちらが優れているという話ではなく、『細胞の再生を促したいのか』『構造を補い肌の土台を整えたいのか』によって使い分けることが重要です。

PDLLA製剤(ジュベルック)との違い

ジュベルックに代表されるPDLLA製剤は、コラーゲンを増やす目的で使用される製剤で、刺激による長期的な増生が期待できます。

一方で、注入深度や攪拌状態が適切でないとしこりなどが起こるリスクがあり、慎重な施術が求められます。リトゥオは構造を補うタイプで、刺激による増生を狙うPDLLAとは役割が異なります。刺激でしっかり増やしたいのか、まず足りない構造を整えたいのか、目的に合わせて両者を使い分けることが大切です。

刺激による再生 vs 構造を補う再生
(ECM・hADM)

多くのスキンブースターは、細胞に刺激を与えてコラーゲン生成を促す『刺激型』の治療です。

これに対しリトゥオは、構造を補うことで肌が働ける環境を整える『構造型』の治療です。ECMやhADMといった肌の土台そのものに作用するため、反応性が落ちてきた年代の肌にも安定した変化を起こしやすい点が特徴です。刺激で作らせるか、構造を補って支えるか…この違いが、製剤選択において重要な視点となります。

どれが優れているではなく、
目的で選択する

美容医療の治療選択は、「どれが一番良いか」ではなく、「どれが目的に合うか」で決まります。リジュランやリズネで十分に反応が得られる方もいれば、刺激に反応しにくくなる年代では、リトゥオのように土台を補う治療が向いている場合もあります。

肌質や年齢、生活環境などで最適解は変わるため、当院では診察を通して、現在の肌がどのアプローチと相性が良いかを丁寧に判断しています。

医師による適応判断の基準

リトゥオが適しているのは、肌の再生力が弱まり、刺激系のスキンブースターに反応しづらくなっている方、または肌の土台からしっかり改善したいと考えている方です。

一方で、まだ再生力が十分にある年代では、PN製剤やPDLLA製剤で十分に効果が出る場合もあります。

当院では、事前にしっかりとカウンセリングをし肌の厚み、質感、コラーゲンの状態、過去の治療歴などを総合的に判断し、リトゥオ単独か、他製剤との組み合わせが良いか、などを判断していきます。

安全性とリスク

Dr. 分山博文

リトゥオは人由来の真皮マトリックスを基にした製剤で、製造工程において既知のウイルスは除外されています。安全性には十分に配慮されている一方で、ヒト由来製剤である以上、未知のリスクを完全にゼロと断言することはできません。

ただし、現時点で重大なトラブル報告はなく、動物由来コラーゲン製剤と比較しても、理論上はより親和性が高いと考えられます。もちろん、アレルギーや遅発性の結節など、注入製剤に共通するリスクは存在します。

当院では、深さ・量・デザインを慎重に調整し、現時点では医師が全例を担当する体制としています。安全性と効果の両面から、丁寧な運用を続けています。

ウイルス除外と未知のリスクについて

リトゥオは、ヒト組織から細胞を取り除いて精製した素材を使用しており、製造過程で既知のウイルスは除外されています。これはプラセンタ製剤と同じ考え方で、現時点でウイルス感染の報告はありません。ただし、医学的には未知のウイルスを完全に否定することはできません。こうした特性を理解したうえで、適切に活用していくことが重要です。

当院では、リスク説明を丁寧に行い、同意を得たうえで施術を行っています。

hADMであることによる免疫反応の可能性

リトゥオの基盤となっているhADMは、細胞を完全に取り除いた真皮マトリックスで、異物反応が起こりにくいように設計されています。それでも、極めて低頻度ではありますが、免疫反応や炎症反応が生じる可能性はゼロではありません。特に浅い層に入れると反応が強く出る可能性があるため、真皮深層に適切な量を丁寧に注入することが重要です。

当院では深さに注意し、機械的な誤差が生じにくいよう全例医師が担当しています。

アレルギー・遅発性結節の可能性

注入製剤の共通リスクとして、アレルギー反応や遅発性結節が挙げられます。リトゥオも例外ではありません。ただし、hADMの特性上、免疫反応が生じるリスクは比較的低く、現時点で大きなトラブルの報告も確認されていません。結節のリスクを最小限にするためには、浅すぎる注入を避けることが重要です。

当院では真皮深層を中心に適切な深度で注入しています。万が一反応が起きた場合には、迅速に対応するようにしています。

動物由来コラーゲンとの比較による安全性

過去には豚など動物由来コラーゲンをスキンブースターとして使用したケースがあり、部位によって反応が強く出てしまう例も報告されています。リトゥオは人由来のマトリックスであるため、理論上は動物由来より親和性が高く、免疫反応が起こりにくいと考えられます。

特に首など皮膚が薄く反応の出やすい部位でその差が大きく出ることがあり、当院が顔を中心とした安全性の高い運用を選択している理由の一つです。

慎重な運用方針

首は皮膚構造が薄く、コラーゲン製剤に対して反応が強く出ることがあります。過去に動物由来コラーゲンでトラブルを実際に複数見てきた経験から、当院では現時点で首への施術は行っていません。安全性を優先し、まずリスクの少ない顔全体を中心に、真皮深層へ適切に注入する方針を採っています。

施術はすべて医師が行い、無理なデザインを避けることで、リスクを抑えながら効果を引き出すことを大切にしています。

デメリット・注意点

Dr. 分山博文

どの注入製剤にもリスクがあるように、リトゥオにも注意点があります。ただし、必要以上に不安を煽るような治療ではありません。

人由来のマトリックス製剤という特性上、未知のリスクは完全に否定できませんが、現時点で重大なトラブル報告は確認されていません

また、真皮深層へ正しい深さで注入することが重要で、浅い層では結節や反応が出やすくなる可能性があります。当院では、すべて医師が量・深さ・均一性を厳密に管理し、特性をきちんとご理解いただいたうえで施術を行っています。

未知のリスクが完全に否定できない点

リトゥオはヒト由来の真皮マトリックスを精製して作られた製剤です。既知のウイルスは製造工程で除外されていますが、医学的には未知のウイルスの可能性を完全にゼロと断言することはできません。これはプラセンタ製剤と同じ考え方です。現時点で安全性に関する問題報告はなく、過度な心配は不要ですが、ヒト由来製剤の性質を理解したうえで受けることが大切です。

内出血が出やすい傾向

当院では、リトゥオは真皮深層へ均一に注入するようにしているため、どうしても細い血管に触れやすく、内出血が出る可能性があります。そのため、34Gという極細針を使用し、表面麻酔で痛みを抑えつつ、針の侵襲を最小限にしています。内出血が出た場合も、多くは1週間前後で自然と吸収され、長期的な影響はありません。※内出血のリスクを抑えるため、鈍針(マイクロカニューレ)で施術することも可能ですが、その場合は部分的な注入となります。

価格帯が高めになりやすい

リトゥオは一般的なスキンブースターよりも製造工程が複雑なためか、使用される素材が特殊なためか、仕入れ値が高いです。また、他のスキンブースター製剤とは目的が異なり、真皮構造を補うという性質上、1本を顔全体に使用することが推奨されています。費用感はやや上がりますが、土台から整えたい方にとっては費用対効果の高い選択肢となります。

医師手打ちでの慎重な施術が必須

リトゥオは、注入の深さによって結果が大きく変わる製剤です。浅すぎると反応が強く出る可能性があり、深すぎると期待する効果が得られにくくなります。そのため、適切な深度で均一に入れる医師の技術が重要になります。当院では、現時点では全例を医師が担当し、量・深さ・角度を細かく調整しながら施術を行っています。

施術後の一時的な赤み・凹凸

施術直後は、注入ポイントに赤みや小さな凹凸が生じることがあります。真皮深層への注入であるため、表層の大きなエンボスは出にくい傾向にありますが、数時間ほどは気になる場合があります。ほとんどは当日〜翌日には落ち着き、生活に大きな支障をきたすことはありません。

施術方法と注入デザイン

Dr. 分山博文

リトゥオは、どの深さに、どの量を、どのように広げるかによって結果が大きく変わる製剤です。真皮深層へ均一に届けることが基本となるため、浅すぎても深すぎても本来の力を発揮できません。

当院では、全例を医師が手打ちで施術し、皮膚の厚みや質感を確認しながら、最適な深度と分配量を決めています。また、コラーゲン製剤の特性上、顔全体をバランスよく整えることが重要で、1本を広範囲に均一に注入するデザインを採用しています。これにより、局所的ではなく『肌そのものが強くなるような実感』につながりやすくなります。

真皮深層を中心とした注入方針

ジュベルックは、浅い層(真皮層)に注入する設計

リトゥオは、真皮深層で最も効果を発揮しやすい製剤です。浅すぎる注入は結節や反応のリスクが高まる一方、深すぎると構造に届かず、十分な変化が得られません。

そのため、真皮深層の厚さを見極めながら、均一に注入する技術が必要となります。当院では、皮膚の厚み・部位の構造・年齢による変化を総合的に判断し、適切な深度を丁寧に確保します。

部位に応じた深度調整

顔の皮膚は部位によって厚さが異なります。例えば、目の下は薄く、頬はやや厚みがあります。これらを考慮せずに同じ深さで注入すると、反応が強く出たり、十分な効果が出なかったりする可能性があります。

当院では、目周りや頬、ほうれい線周囲など、それぞれの部位の構造に合わせて深度を細かく変えながら施術を行います。これにより、不要なリスクを避けつつ、効果を最大限に引き出すことができます。

医師手打ちによる均一な注入の重要性

リトゥオは、均一に広がる製剤ではないため、手技によって均質に行き渡らせる必要があります。機械式の水光では深さのばらつきが出る可能性があるため、まずは医師が手打ちでコントロールしながら施術する方法を採用しています。

皮膚の抵抗や質感を指先で感じ取りながら注入することで、ムラが出にくく、仕上がりが安定します。今後は機械打ちも併用していく予定ですが、最初は手打ちでの精密なコントロールを優先しています。

1本を顔全体にバランスよく用いる理由

リトゥオは部分的に大量注入することで効果を高めるタイプではなく、薄く均一に広げていくことで、肌全体の構造を整える力を発揮します。部分的な注射では、局所的な膨らみや硬さの原因となる可能性があるため、基本的には顔全体にバランスよく注入する方法を採用しています。

こうしたデザインによって、肌の底面積全体が補強され、ふっくらした質感や艶の向上といった全体的な変化につながります。

痛み・ダウンタイム

Dr. 分山博文

リトゥオはリジュランの手打ちほどではありませんが多少の痛みを伴う製剤です。

そのため当院では、効果に影響しない範囲で麻酔薬を適切に混ぜ、痛みを大幅に軽減する方法を採用しています。針穿刺の痛み自体は表面麻酔と極細針の使用で最小限に抑えられるため、多くの方が強い負担なく受けられています

施術直後は赤みや小さな凹凸が出る場合がありますが、真皮深層への注入であるため、数時間〜翌日には落ち着くことがほとんどです。日常生活に大きな支障をきたす治療ではありませんが、内出血が出る可能性がある点だけはご理解いただきたいところです。

痛み軽減のため麻酔併用を推奨

リトゥオを手打ちで細かく打つ場合、注入痛を強く訴える方が少なくありません。当院では、効果を損なわない範囲で局所麻酔を適量混ぜることで、施術中の痛みを大幅に抑えています。麻酔を加えてもリトゥオ原液の総注入量は変わらず、製剤の作用が弱まることはありません。痛みに敏感な方でも安心して受けていただけるよう、丁寧に調整しています。

麻酔併用でも効果が下がらない理由

リトゥオの効果は製剤中に含まれる構造成分が真皮深層に均一に行き渡ることで発揮されます。麻酔薬を少量加えても、hADMやECM構造に影響を与えることはなく、コラーゲン補充の機能が損なわれることはありません。当院では、成分の分布や濃度が均一になるように調整し、痛みを取り除きながらも治療効果をしっかり確保しています。

エンボスが出にくい深度での注入

リトゥオは真皮深層で作用する製剤のため、適切な深度に注入すれば表面がポコポコと盛り上がるエンボスは出にくい傾向があります。浅い層に入れると凹凸の原因となる可能性があるため、当院では深層に的確に届けることを重視しています。施術直後にわずかな膨らみが生じても、多くの場合は数時間以内に落ち着きます。

34G針で痛み・内出血を最小化

針の太さは痛みと内出血に直結するため、当院では34Gの極細針を使用しています。針痕が小さく、血管を避けながら慎重に進めることで、内出血のリスクも低く抑えられます。完全にゼロにはできませんが、多くの方が施術後そのまま外出できる程度であり、日常生活への影響は軽微です。

生活への影響(数時間で気にならなくなるケースが多い)

施術直後は赤みやチクっとした感覚が残ることがありますが、真皮深層への注入であるため大きな腫れは出にくく、数時間〜翌日にはほとんど気にならなくなることが多いです。6時間後から洗顔やスキンケアは可能で、メイクも翌日から可能なため、予定に影響が出にくい治療です。ただし、内出血が起こる可能性はあり、小さな青あざが数日残る場合があります。

施術頻度・持続期間

Dr. 分山博文

リトゥオは、刺激でコラーゲンを「作らせる」治療ではなく、まず土台となる構造を「補う」治療であるため、ある程度まとまった回数で土台を整えることが大切です。初期は月1回の治療を数回続けることで、真皮深層の密度が整い、ふっくらとしたハリ感が出やすくなります。その後は半年に1回程度のメンテナンスが目安です。年齢とともに自然と失われていく構造を補強し、さらに他の治療への反応性も高まるため、長期的に見てもバランスのよい治療計画を立てやすいと感じています。

月1回×3回の集中治療

初期の3回は、月に1回のペースで継続して受けることで、真皮深層の構造が整いやすくなります。単回でも変化を感じる方はいますが、土台を安定させるためには一定の積み重ねが必要です。

集中期間中は、肌の質感が徐々に整っていく実感を得られることが多く、ちりめんジワやハリ不足が気になる方に向いています。

6か月に1回のメンテナンス

初期3回の治療で土台が整ったあとは、半年に1回程度のメンテナンスを推奨しています。

肌の構造は年齢とともにまた少しずつ弱っていくため、定期的に補ってあげることで安定した状態を維持できます。メンテナンスを行うことで、普段受けている高周波やハイフなどの変化も引き出しやすくなります。

加齢によるコラーゲン減少へのアプローチ

加齢とともにコラーゲン量は毎年確実に減少していきます。刺激を加えるだけでは補いきれない年代にとって、真皮深層に構造を補う治療は非常に理にかなっています。

リトゥオは加齢とともに不足するコラーゲンやECMを補完することで、肌そのものが働きやすい環境を整え、自然な弾力を取り戻せる点が特徴です。

補充後に他施術の反応性が高まる理由

真皮の構造が整うと、細胞が働ける環境が改善し、刺激に対する反応性が高まりやすくなります。高周波(サーマジェンEvoやオリジオKiss)、ハイフX、ニードルRFなどの施術は、肌の基礎体力が高いほど効果が出やすくなります。

リトゥオで土台を補強しておくことで、これらの施術が本来持つ力をより発揮しやすくなる点が大きなメリットの一つです。

併用施術(相性が良い治療)

Dr. 分山博文

リトゥオは単独でも肌質の底上げが期待できますが、真皮構造が整うことで、他の施術が持つ力をより引き出しやすくなる点が特徴です。

肌の土台が弱っている状態では、刺激に対する反応も鈍くなりますが、リトゥオで基盤を補っておくと、その後に行う施術の変化が出やすくなります。

当院では、患者さんの肌状態に合わせて、照射系の治療と組み合わせるタイミングを慎重に見極めています。まずは医師が手打ちで導入を開始し、後に水光注射機での提供が可能になり次第、さらに幅広い併用施術を立てていく予定です。

医療ハイフ

医療ハイフは、SMAS筋膜層や皮下脂肪層を超音波で引き締める施術で、たるみ改善に有効です。リトゥオで真皮構造を補強しておくことで、ハイフ照射に対する組織の反応が高まりやすく、フェイスラインの引き締まりをより実感しやすくなります。深部を引き締めるハイフと、真皮を補うリトゥオは、目的が異なるため相性が良い組み合わせです。

サーマジェンEvo

サーマジェンEvo(thermajen evo)

サーマジェンEvoは、真皮〜皮下組織に熱エネルギーを届け、コラーゲン変性と収縮を引き起こす高周波治療です。リトゥオで土台が整っている肌は、熱刺激に対する反応が高まり、引き締まりとハリ感が出やすくなります。肌全体の密度を上げたうえでサーマジェンEvoを行うと、フェイスラインの安定した変化が期待できます。

オリジオKiss(RF)/デンシティ

オリジオKissデンシティは真皮浅層~真皮深層〜皮下脂肪層のたるみに効果的な高周波治療です。真皮構造が弱っている肌は熱に対して反応がばらつきますが、リトゥオで構造を補っておくことで、RFによるコラーゲンリモデリングが安定しやすくなります。肌質改善とタイトニングを両立したい方に向いています。

ニードルRF

ニードルRFは、針を用いて真皮に直接熱を加える治療で、毛穴やハリ改善に強みがあります。リトゥオで真皮深層の密度が整うと、RFの熱による再構築もスムーズに起こりやすく、毛穴の引き締まりやちりめんジワの改善がより安定します。構造補強と熱刺激の相乗効果が期待できる組み合わせです。

モフィウス8

モフィウス8(morpheus8)

モフィウス8は、深い層まで熱を届けるニードルRFで、引き締め効果と脂肪へのアプローチが特徴です。リトゥオによって真皮の基礎が整うと、モフィウス8による熱刺激の伝わり方が均一になり、引き締めの変化が出やすくなります。たるみと肌質の両方を改善したい方に適したコンビネーションです。

ソフウェーブ(導入予定)

ソフウェーブは、超音波で真皮に熱を届けるデバイスで、ハリ・引き締めに優れています。リトゥオとの併用は理論的に相性が良いと考えられ、真皮構造を補強したうえで熱刺激を加えることで、弾力や質感の変化をさらに引き出すことが期待できます。導入後は適切な併用計画をご提案いたします。

水光注射での提供予定

現時点では医師手打ちでの提供が中心ですが、水光注射機での提供が可能になれば、看護師による他施術との併用が行いやすくなります。

当院がリトゥオを導入した理由

Dr. 分山博文

スキンブースターは多くの種類がありますが、どれだけ丁寧に施術しても、一定の割合で「変化が分かりにくい」と感じられる方がいらっしゃいます。年齢とともに再生力が弱くなり、刺激に応えにくくなるためです。そういった方に、別の選択肢を提示できないかと考えていた頃、人由来コラーゲン製剤であるリトゥオの存在を知りました。

動物由来のコラーゲン製剤では反応が強く出る例を何度か見ており、採用には慎重でしたが、hADMという構造の親和性と、韓国での評価の高さを踏まえ、導入を決めました。『作る力が弱いなら、まず足りないものを補う』という明確で合理的な発想は、まさに必要としている方に合う治療だと感じています。

従来の治療で満足できなかった方への新たな選択肢

PN製剤・PDLLA製剤・ヒアルロン酸ブースターを組み合わせても変化が出にくい方は一定数存在します。その多くは、肌の再生力が低下している状態で、刺激だけでは十分な反応が得られません。

リトゥオは構造そのものを補う治療であるため、このようなケースでの新しい選択肢として期待できます。

動物由来コラーゲン製剤の懸念と限界

過去に動物由来のコラーゲン製剤を首に使用し、反応が強く出た方をみてきました。動物由来は、どうしても免疫反応が出やすく、部位によって相性が大きく変わります。

この経験から、当院では動物由来製剤の使用には慎重であり、人由来で親和性の高いリトゥオのほうが適していると判断しました。

人由来製剤であることの安心感

リトゥオはヒト由来のhADMを使用しているため、理論上は肌との親和性が高く、動物由来に比べ免疫反応が起こりにくいと考えられています。

もちろん未知のリスクを完全に否定することはできませんが、現在まで大きなトラブル報告は確認されておらず、適切に運用すれば安全性の高い選択肢となり得ます。

製造元の信頼性

リトゥオを製造している韓国メーカーは、hADMの処理技術において実績があり、医療用製品の品質管理が厳格に行われています。

製造工程で既知のウイルスは除外されており、製品に対する医療関係者からの評価も高い点が採用の決め手となりました。

『不足を補う』という明確で合理的なアプローチ

【re2o】メラニン DOWN!26.8%改善
コラーゲンパワーUP!27.6%改善

刺激して作らせるのではなく、まず土台となる構造を補うという発想は、加齢によって反応性が低下した肌にとって理にかなった方法です。

肌が働ける環境を整えることで、他の施術の反応も高まりやすく、治療の幅が広がる点も魅力です。当院が求めていた「反応が出にくい方への新しい一手」として、導入に大きな意味があると考えています。

よくある質問(FAQ)

リトゥオRe2O

についてのよくいただく質問

※質問をクリック(タップ)いただくと回答がご覧いただけます。

リトゥオはどんな方に向いていますか?

痛みは強いですか?

安全性は大丈夫でしょうか?

副作用はありますか?

どれくらいで効果を感じられますか?

何回受ける必要がありますか?

首にも注入できますか?

他のスキンブースターとの違いは何ですか?

他の施術と併用できますか?

当日からメイクはできますか?

日焼け止めはすぐに塗れますか?

まとめ|肌再生の新たな選択肢としてのトゥリエンヌ(TULIENNE)

Dr. 分山博文

新しい概念の製剤であるため、予期せぬ反応の可能性を完全に否定することはできませんが、当院では慎重な注入設計と痛みに配慮した方法で提供しています。韓国では人気が高く供給が限られている製剤のため、詳しくお知りになりたい方やご希望の方は、まずは一度カウンセリングでご相談ください。

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