仕上がりに納得できないあなたへ。
溶かして、新たな一歩を
「ヒアルロニダーゼ」

「なかったことにできる力」
ヒアルロニダーゼ

トータルスキンクリニックの分山院長

このページではヒアルロニダーゼについての解説と、当院における特徴を紹介させていただきます。

ヒアルロニダーゼの仕組み

美容医療で使用される製剤に、ヒアルロン酸というものがあります。
ヒアルロン酸は肌のハリや弾力を保つ成分ですが、加齢に伴い減少することで、様々な老化症状が現れてきます。
その老化症状を改善するためにヒアルロン酸を注入して見た目の改善を図るのが美容医療です。
(老化症状以外にも、生まれ持った外見に対してのコンプレックス改善で使用することもあります)

ヒアルロン酸は手軽に受けられる美容医療である一方、十分な満足が得られないケースも多数報告されています。
そういった場合に修正注射として使用されるのが、ヒアルロニダーゼと呼ばれるヒアルロン酸溶解剤です。略して「ダーゼ」と呼ぶ先生もおられます。

ヒアルロニダーゼは、体内に自然に存在する酵素の一種です。
この酵素は、肌の弾力や水分保持に関わるヒアルロン酸を分解する役割を持っています。
通常、体内ではヒアルロン酸の合成と分解がバランスよく行われており、健康的な肌の状態を維持するのに重要な役割を果たしています。

ヒアルロニダーゼを製剤化したものが、医療や美容分野で使用される「ヒアルロン酸溶解剤」です。
この溶解剤は、特に美容医療の分野で広く活用されており、ヒアルロン酸注入後の修正治療やトラブル対応に用いられています。

たとえば、ヒアルロン酸が過剰に注入された場合や仕上がりに不満がある場合にヒアルロニダーゼを使用して、不要なヒアルロン酸を安全に溶解し自然な状態へ戻すことができます。
また、ヒアルロニダーゼの使用は、見た目の改善だけでなく安全性を高めるためにも重要です。

過剰なヒアルロン酸が血管や神経を圧迫した場合にも、この溶解剤を使用することでトラブルを迅速に解消できる可能性があります。
このように、ヒアルロニダーゼは、体内に存在する成分をもとに開発された製剤であり、美容医療の安全性効果を支える重要な役割を担っています。

ヒアルロニダーゼの仕組み
ヒアルロニダーゼの仕組み

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸の分子間に存在するグリコシド結合を分解することで、その構造を小さくします。

この作用によって、ヒアルロン酸の長い分子鎖が短い分子に変化し、ゲル状の粘性を持つ構造が壊れて液体状になります。

この分解されたヒアルロン酸は、リンパ系や血流に取り込まれやすくなり、その後、体内で代謝され自然に排出されます。

ヒアルロニダーゼはこんなお悩みにオススメ

【ヒアルロニダーゼはこんなお悩みにオススメ】
注入が多すぎて気になる方 、
左右非対称な仕上がりが気になる方  、
ヒアルロン酸が時間の経過で移動してしまった方 、
トラブルはないけれど、一度溶かしてリセットしたい方 、
注入後に生じた、しこりや硬さが気になっている方 、
チンダル現象が気になる方
  • 注入が多すぎて気になる方 
  • 左右非対称な仕上がりが気になる方  
  • ヒアルロン酸が時間の経過で移動してしまった方 
  • トラブルはないけれど、一度溶かしてリセットしたい方 
  • 注入後に生じた、しこりや硬さが気になっている方 
  • チンダル現象が気になる方

ヒアルロニダーゼは、前述のようなヒアルロン酸注入後の修正や
調整に使用されることが多いですが、
それだけではありません。
場合によっては、美容医療の安全性を確保するために、
緊急性の高い状況でヒアルロン酸の溶解が必要となることもあります。

ヒアルロン酸が血管に詰まったり圧迫することで、血流障害が発生する場合があります。この状態を放置すると、皮膚の壊死や組織への損傷が起こるため、早急な対応が求められます。ヒアルロニダーゼを用いて原因となっているヒアルロン酸を溶解することで、血流を回復させ、組織へのダメージを最小限に抑えます。

ヒアルロン酸注入から数か月後に結節(しこり)や腫れが現れることがあります。これらは免疫反応や注入部位での異物反応が原因とされています。ヒアルロニダーゼを使用することで、これらのトラブルの原因となるヒアルロン酸を分解し、炎症や反応を鎮める効果が期待できます。

脂肪注入を決意した際に、その部位に既にヒアルロン酸が注入されている場合があります。ヒアルロン酸が残存していると脂肪注入の結果に影響を及ぼす可能性があるため、施術前に不要なヒアルロン酸を溶解することが推奨されます。 

ヒアルロニダーゼは、その製造過程や由来によって「人由来」と「動物由来」に分類されます。
それぞれの製剤には特性や使用感、安全性、コスト面での違いがあります。

人由来の製剤

人由来のヒアルロニダーゼは遺伝子組み換え技術を用いて製造されており、
体内の自然な酵素に近い構造を持っています。
動物由来に比べて不純物も含まれないため、アレルギー反応が起こりにくいという利点があります。
しかし1バイアル中に含まれている有効量が少ないため、費用当たりの溶解効果が少ないという欠点があります。

人由来の製剤の特徴

  • アレルギーのリスクが低い
    動物由来成分・不純物が含まれていないため、アレルギー反応のリスクが極めて低く、最も安全性の高い製剤と言えるでしょう。
  • 単位数が少ない
    1バイアル当たりの単位数が少ないため、広範囲の施術には複数のバイアルが必要になる場合があります。
  • 費用が高額になりがち
    高い安全性を提供する一方で、1バイアル当たりのコストが高めです。また、十分な溶解効果を得るためには複数バイアルを使用するケースもあるため、費用がかさむことがあります。
  • 代表的な製剤
    人由来のヒアルロニダーゼといえば「ヒレネックス」でしょう。美容医療の分野で広く使用されており安全性の高さで知られています。1バイアル当たり「150単位」のヒアルロニダーゼが含有されています。

動物由来の製剤

動物由来のヒアルロニダーゼは、牛や羊などの動物組織から抽出された酵素を使用しており、



長年にわたり美容医療や医療分野で使用されてきた実績があります。
人由来製剤ほどはアレルギーのリスクが抑えられていないという欠点がありますが、



1バイアル当たりの有効量が多いため、費用対効果が高いというメリットがあります。

動物由来製剤の特徴

  • アレルギーのリスク
    動物由来成分・不純物が含まれるため、人由来の製剤と比べるとアレルギーのリスクがやや高いと言われています。
  • 単位数が多い
    1バイアル当たりの単位数が多いため、広範囲の施術に適しており、効率的に使用できます。
  • 費用が比較的安価
    人由来製剤と比べて製造コストが抑えられているため、十分な量をリーズナブルに提供することが可能です。
  • 代表的な製剤
    動物由来のヒアルロニダーゼとして有名な製剤で言えば、「リポラーゼ」や「ハイラックス」でしょう。
    どちらの製剤も複数の代理店が取り扱っているため、国内の多くの美容クリニックで使用されています。1バイアル当たり「750単位」「1500単位」などの製剤があります。

この項目を考えるのに結構悩みましたが、強いて言えば下記の2点が当院の強みかと思います。

ヒアルロン酸溶解の十分な経験

ヒアルロン酸を溶かした経験が豊富というとヒアルロン酸注射が下手なのかと誤解されるかもしれませんが、そうではありません。
当院は肌管理等で通院されている患者さんが多い分、他院で注入したヒアルロン酸の溶解を頼まれるケースも少なくありません(もちろん、当院で入れたヒアルロン酸を溶解したケースもございますが…)
溶解剤を置いていないクリニック様からの依頼もあります。
また、海外に施術を受けに行ったものの言葉の問題で担当医と十分なコミュニケーションが取れず、希望とは違う結果になって悩まれている方からの相談も多々あります。
そういった事もあり、週に1~2件は溶解の相談がある状況です。
そのため、溶解に関しては十分な経験とノウハウがあり、以下に述べる「アナフィラキシー」の際の対応についても十分に配慮しています。

分山院長が施術している様子

2種類の製剤を準備

ヒアルロニダーゼには動物由来と人由来の2種類に大別できると説明しましたが、当院には各1種類ずつ「ヒレネックス」と「ハイラックス」を揃えています。
その理由ですが、ヒアルロン酸を溶解する場合は基本的には数百単位のヒアルロニダーゼが必要になることが一般的です。
特に、血流障害が疑われる際は数千単位の溶解剤を注入します。
そうなると、人由来の製剤である「ヒレネックス」だと10バイアル以上使用することとなり、費用が高額(薬剤の仕入れ値だけで数万円)になります。
そのため、基本的には動物由来の製剤を使うことが一般的ですが、当院では動物由来製剤の中で最も精製度合いが高い「ハイラックス」を置くようにしています。
ハイラックスは5回の精製を繰り返して不純物を極限まで減らしているため、アレルギーのリスクはヒレネックス同等ともいわれています。とはいえヒレネックスの方が安全性が高い事は間違いないので、過去に動物由来製剤でアレルギーが出たことがある方や溶解するヒアルロン酸量が少ない方にはヒレネックスを使用することもあります。

Hylenex(ヒレネックス)

ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を安全に溶解するための有用な酵素ですが、



施術後に起こり得る副作用や注意点について十分な理解が必要です。
以下は、代表的な副作用と注意点についての説明になります。

内出血

ヒアルロニダーゼを注入する際、細い血管が傷つくことで内出血が起こることがあります。
これは、他の注射と同じく一般的な合併症で、生じた場合も数日から2週間ほどで自然に治まります。
目の周辺の注射では生じやすく、また、血流障害が疑われるときにヒアルロニダーゼを注入する際は疑わしい部位に広範囲に細かく注入するため、内出血が生じる可能性は非常に高くなります。

アレルギー

ヒアルロニダーゼに対するアレルギー反応が稀に発生する場合があります。
施術部位の赤みや腫れ、かゆみなどです。
動物由来の製剤を使用する場合にはこのリスクがやや高まるため、動物由来製剤の中でも安全性の高い「ハイラックス」の使用が望ましいでしょう。

アナフィラキシー

非常に稀ではありますが、ヒアルロニダーゼの注入によりアナフィラキシーショック(重篤なアレルギー反応)が起こる可能性があります。
注射から数分以内に、呼吸困難・血圧低下などの症状が生じ、適切な処置を行わないと死亡に繋がる可能性があります。
人由来の製剤でも生じる可能性はゼロではないため、ヒアルロニダーゼを使用する際は、万が一に備えて十分な体制を整えておく必要があります。

完全には溶けない可能性

ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を効率的に溶解する酵素ですが、注入された製剤の種類や量によっては、完全に溶けない場合があります。
例えば、鼻や顎に使用する非常に硬い質感のヒアルロン酸などでは、複数回の施術が必要になることもあります。

周囲のヒアルロン酸まで溶ける可能性

ヒアルロニダーゼは注入部位のヒアルロン酸を溶解しますが、周囲に注入されたヒアルロン酸や、皮膚が元々含んでいるヒアルロン酸成分にも影響を与える可能性があります。
そのため、溶解する部位を正確に特定し、必要最低限の量を使用することが重要です。

準備中

ヒアルロニダーゼ

についてのよくいただく質問

※質問をクリック(タップ)いただくと回答がご覧いただけます。

ヒアルロニダーゼを注射すると、すぐにヒアルロン酸は溶けますか?

どのくらいの量のヒアルロニダーゼが必要ですか?

ヒアルロニダーゼは1回の施術で完全に溶けますか?

必要以上に溶けることはありますか?

アレルギーの心配はありますか?

他院で注入したヒアルロン酸も溶かせますか?

溶かした後、またヒアルロン酸を注入することはできますか?

ダウンタイムはありますか?

ヒアルロン酸が移動してしまったのですが、対応できますか?

溶解の費用はどれくらいかかりますか?

施術名部位通常価格(税込)会員価格(税込)
ハイラックス
(羊由来)
1部位20,000円10,000円
2部位30,000円15,000円
3部位40,000円20,000円
4部位50,000円25,000円
5部位60,000円30,000円
6部位70,000円35,000円
ヒレネックス
(人由来)
1部位50,000円30,000円
1部位の例
こめかみ(左右)
ほうれい線(左右)
涙袋(左右)
頬(左右)
マリオネットライン(左右)
など

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