糸リフトのダウンタイムは、多くの場合1〜2週間で日常生活に支障がないレベルまで落ち着きます。ただし「糸の種類」「本数」「挿入する層の深さ」によってこの期間は変わるため、自分のケースではどのくらいかかるかを見積もるには、それぞれの要因と症状の経過を知っておく必要があります。
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糸リフトのダウンタイムで現れる症状と原因

糸リフトの術後に現れる症状には「腫れ・むくみ」「痛み」「内出血」「引きつれ・つっぱり感」があります。それぞれが生じるメカニズムを理解しておくと、症状が出たときに「これは正常な経過なのか」を自分で判断しやすくなります。
腫れ・むくみ
糸リフト後の腫れは、大きく分けて2つの原因で生じます。1つは施術時に使う麻酔液が組織に留まることによるもので、これは数時間で引き始めます。もう1つは糸が皮下組織に挿入されたことで起こる炎症反応で、こちらは体が異物を認識し修復を始める自然な反応です。
腫れのピークは施術後2〜3日目で、1週間以内に目立ちにくいレベルまで落ち着くのが一般的です。本数が多い場合や深い層に挿入した場合は、軽度のむくみが2〜3週間続くこともあります。
痛み
術後の痛みは、糸のコグ(棘状の突起)が組織に食い込んで固定される過程で生じます。施術直後は麻酔が効いているため痛みを感じにくいですが、数時間後に麻酔が切れると鈍痛を感じ始めます。
多くの方は術後3日程度で痛みのピークを越え、1〜2週間で日常生活に支障がない程度まで軽快します。処方される鎮痛薬で対応できるレベルであることがほとんどです。顔を動かしたときの痛みが強い場合は、口を大きく開ける動作や硬いものを噛む動作を控えることで和らげられます。
内出血
糸を挿入する際に針が細い血管に触れることで、内出血が起きることがあります。顔は毛細血管が密集しているため、内出血が出やすい部位です。
内出血は最初、青紫色として現れ、数日で黄色っぽく変化しながら1〜2週間で自然に消退します。コンシーラーやファンデーションでカバーできる程度であることが多く、翌日からはメイクで隠して過ごす方も少なくありません。
引きつれ・つっぱり感
引きつれやつっぱり感は、糸リフト特有の症状です。コグが組織をしっかりつかんで引き上げているために感じるもので、施術が適切に行われている証拠でもあります。
施術直後が最も強く、表情を動かすと顔が引っ張られるような違和感を覚えます。糸が周囲の組織になじむにつれて2〜3週間で緩和され、1ヶ月後にはほとんどの方が気にならなくなります。「引きつれが取れない」と不安になる方もいますが、組織がなじむまでに時間がかかるだけであり、多くの場合は自然に解消されます。
糸リフトのダウンタイム経過、施術直後から1ヶ月まで

ダウンタイム中の変化を時系列で把握しておくと、術後に「今の状態は正常なのか」を判断しやすくなります。以下は一般的な経過の目安です。
施術当日
麻酔が効いている間は痛みをほとんど感じません。施術後数時間で麻酔が切れ始めると、鈍痛やつっぱり感が出てきます。腫れは麻酔液による一時的なむくみもあり、施術直後から目立つことがあります。
口を大きく開けると引っ張られるような感覚が強くなるため、食事は柔らかいものを少量ずつ摂ることをおすすめします。
施術2〜3日後
腫れと内出血がピークを迎える時期です。頬が重く感じたり、表情を動かすと引きつれが強く出たりします。この時期が最もダウンタイムを実感するタイミングで、ここを過ぎると改善に向かいます。
痛みは我慢せず、鎮痛薬を服用しながら安静に過ごすことが大切です。
施術1週間後
腫れやむくみは大幅に落ち着き、内出血もファンデーションでカバーできるレベルになります。引きつれはまだ残ることがありますが、表情を動かしたときに軽く感じる程度です。見た目の違和感はほぼなくなり、人前に出る仕事の方もこの頃から復帰しやすい状態になります。
施術2週間後
内出血の痕が黄色っぽく変化し、元の肌色に戻っていく時期です。引きつれやつっぱり感もやわらぎ、施術を受けたことを他人に気づかれにくい状態になります。この頃には糸が周囲の組織に少しずつなじんでいきます。
施術1ヶ月後
腫れ・引きつれ・内出血はほぼ解消し、糸がしっかり定着してリフトアップの効果を実感しやすくなる時期です。最終的な仕上がりの確認はこのタイミングが目安になります。万が一、この時点でも気になる症状が残っている場合は、施術を受けたクリニックに相談してください。
糸リフトのダウンタイムを左右する3つの要因

同じ「糸リフト」でも、ダウンタイムの長さや症状の強さには個人差があります。この差を生む主な要因は「糸の種類」「本数」「挿入位置の深さ」の3つです。
糸の種類と素材の違い
糸の表面にコグ(突起)があるかどうかが、ダウンタイムの程度を左右します。コグが組織を強くつかむ構造ほど引き上げ力が高い反面、術後の引きつれや腫れも出やすくなります。
トータルスキンクリニックではVOVリフトとTESSリフトの2種類を取り扱っており、それぞれの特徴は以下のとおりです。
【VOVリフト】
| 素材 | PCL(ポリカプロラクトン) |
|---|---|
| コグ構造 | プレス成形コグ(先端が丸く、引きつれが起きにくい) |
| ダウンタイムの目安 | 1〜2週間 |
| 持続期間 | 約2〜3年 |
【TESSリフト】
| 素材 | PDO(ポリジオキサノン) |
|---|---|
| コグ構造 | コグ+3Dメッシュ(面で組織を固定する構造) |
| ダウンタイムの目安 | 1〜2週間 |
| 持続期間 | 1〜2年 |
いずれもコグ付きの吸収糸であり、ダウンタイムの目安は1〜2週間程度で大きな差はありません。素材や構造の違いは主に持続期間やリフトアップの仕方に影響するもので、どちらが適しているかはたるみの状態や希望する仕上がりによって変わります。カウンセリングで医師と相談のうえ決めるのが基本です。
本数が多いほど組織への刺激は増える
挿入する本数が多いほど、組織が受ける刺激の総量は増えます。頬全体を大きく引き上げるために複数本使う場合と、フェイスラインの一部に絞って少本数で施術する場合では、術後の腫れや痛みの程度に差が出ます。
「本数が多いほど良い結果が出る」わけではなく、たるみの程度と希望する変化量に合った本数設定が重要です。カウンセリングの際に「何本入れるか」だけでなく「なぜその本数なのか」まで確認しておくと、ダウンタイムの見通しが立てやすくなります。
挿入する層の深さ
糸を挿入する層が深いほど組織への刺激が大きくなり、ダウンタイムが長くなる傾向があります。SMAS層(表在性筋膜)に近い深い位置への挿入は引き上げ効果が高い一方で、術後のむくみや引きつれも出やすくなります。
たるみの程度や肌の厚さ、脂肪のつき方によって最適な深さは変わります。「できるだけダウンタイムを短くしたい」という希望がある場合は、施術前にその旨を伝えることで、医師が深さや本数を調整した提案をしてくれます。
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糸リフト後の仕事復帰はいつからできるか

糸リフト後の仕事復帰のタイミングは、職種によって異なります。腫れや内出血が落ち着くまでの1〜2週間で、人前に出る必要があるか・体をどれだけ動かすかが、復帰可能な時期を決める要素になります。
職種別の復帰タイミング
| 職種タイプ | 復帰の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| デスクワーク・在宅勤務 | 翌日〜2日後 | マスクの着用が可能なら腫れや内出血をカバーしやすい |
| 接客業・営業職 | 5〜7日後 | 腫れや内出血が落ち着き、メイクでカバーできる状態が目安 |
| 体を使う仕事 | 1週間以上 | 激しい動きは腫れや内出血を悪化させる可能性がある |
スケジュールを立てるときのポイント
「翌日から仕事に戻れるか」ではなく、「1週間後に普段どおり見えるか」を基準にスケジュールを組むと、術後のストレスを減らせます。連休や長期休暇の前に施術を受ければ、腫れや痛みのピーク(2〜3日目)を休暇中に過ごすことができます。
重要なイベント(冠婚葬祭・撮影・大切な商談など)がある場合は、そこから逆算して2週間以上前に施術を受けるのが安全です。
糸リフトのダウンタイムを長引かせないための過ごし方

術後の過ごし方はダウンタイムの長さに直接影響します。正しいケアを知っておくことで、症状を必要以上に長引かせずに済みます。
施術当日〜3日間にやること
腫れを抑えるために最も有効なのは冷却です。保冷剤をタオルで包み、患部に1回10〜15分程度、数時間おきに当てるのが目安です。直接当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルを挟んでください。
入浴・サウナ・激しい運動は術後3日間は避けてください。血行が促進されると腫れや内出血が悪化します。シャワーは当日から可能なクリニックがほとんどですが、湯船に長く浸かるのは控えましょう。
就寝時は仰向けの姿勢が基本で、横向きやうつ伏せは患部への圧迫になるため避けてください。
術後1週間の注意事項
施術部位にできるだけ触れないことが大切です。洗顔は優しく行い、タオルで擦らずに水気を押さえるように取ってください。口を大きく開けたり硬いものを噛んだりする動作は引きつれを強めるため、柔らかい食事を選ぶのがおすすめです。
飲酒は血行促進により腫れや内出血を悪化させるため、術後1週間は控えるのが安全です。喫煙も血流を阻害し回復を遅らせるため、可能な限り控えてください。
術後1ヶ月まで避けるべきこと
フェイスマッサージ・美顔ローラー・エステでの顔への施術は、術後1ヶ月は控えるのが一般的な目安です。糸がまだ組織に完全になじんでいない時期にこれらを行うと、糸のずれにつながることがあります。
糸リフトのダウンタイムに関するよくある質問

糸リフトのダウンタイム中にメイクはできますか?
翌日からメイクが可能なことがほとんどです。ただし施術部位への強い圧や摩擦は内出血の悪化や糸のずれにつながるため、優しくカバーする程度にとどめてください。内出血がある場合はコンシーラーで隠すことができます。
クリニックによって指示が異なる場合があるため、術後の注意事項を施術当日に確認しておくと安心です。
糸リフト後にダウンタイムが辛いとき、市販の鎮痛剤を飲んでもよいですか?
問題ありません。クリニックから鎮痛薬が処方されている場合はそちらを優先してください。市販薬を使いたい場合は、アセトアミノフェン系(カロナールなど)が選ばれることが多いです。イブプロフェンやロキソプロフェンなどのNSAIDsは出血リスクをわずかに高める可能性があるため、自己判断で服用せず施術を受けたクリニックに確認してください。
糸リフト後に左右差が出ることはありますか?
術後に左右差を感じることはあります。左右の腫れ方やむくみの引き方に差が出ることが原因で、時間の経過とともに解消されるケースがほとんどです。1ヶ月が経過しても左右差が気になる場合は、施術を受けたクリニックに相談してください。
糸リフト後にボコボコした凹凸が出たらどうすればいいですか?
糸リフト後に皮膚表面に軽い凹凸を感じることがあります。これは糸のコグが組織を引き上げている過程で一時的に生じるもので、多くの場合は2〜4週間で組織がなじむにつれて目立たなくなります。1ヶ月以上経過しても改善しない場合は、施術を受けたクリニックに相談してください。
まとめ

糸リフトのダウンタイムは、腫れのピークが2〜3日目、内出血が1〜2週間で消退、引きつれが2〜3週間で緩和というのが一般的な経過です。最終的な仕上がりの確認は施術後1ヶ月が目安です。
ダウンタイムの長さは「糸の種類」「本数」「挿入する深さ」で決まります。施術前のカウンセリングで、ご自身のたるみの状態・希望する変化量・仕事や予定のスケジュールを伝えることで、無理のない施術計画を立てることができます。
糸リフトの施術スケジュールやダウンタイムの見通しで迷っている方は、トータルスキンクリニックにご相談ください。TESSリフト・VOVリフト・PLCLスレッドの3種類を取り扱っており、たるみの程度・希望する変化量・生活スタイルに合わせた施術プランをご提案します。
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監修者情報
トータルスキンクリニック
松山院院長 分山博文
当院では、患者様にとって本当に必要な治療だけをご提案し、無理な勧誘は一切行わない方針を徹底しております。医学的根拠のある治療のみをご提供し、誠実な対応・継続可能な価格設定でお一人おひとりに合った最適な治療をご案内いたします。お肌のお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
経歴
- 2007年 医師免許取得
- 2017年〜2021年 湘南美容クリニック勤務。分院長を歴任
- 2021年 福岡天神地区にトータルスキンクリニック開院
- 2023年 医療法人茜会を設立
資格・認定
- 日本美容外科学会(JSAS)会員
【糸リフトに関する重要事項】
糸リフトは公的医療保険が適用されない自由診療です。
- 治療内容:体内で吸収される医療用の糸を皮下に挿入し、コグで組織を引き上げてたるみを改善する治療
- 治療期間・回数:施術は1回で完了。効果の持続は糸の種類により1〜2年程度。維持には定期的な再施術が必要な場合があります(個人差あり)
- 費用の目安:80,000円(4本)〜300,000円(20本)。クリニックにより異なります
- リスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、引きつれ、つっぱり感、皮膚表面の凹凸、感染、左右差、糸の露出など
【使用する糸について】
- 当院で使用するTESSリフト・VOVリフト・PLCLスレッドは、いずれも医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。
- 未承認医療機器であること:TESSリフト・VOVリフト・PLCLスレッドは国内薬事承認を受けていません
- 入手経路:医師の個人輸入により入手しています
- 国内の承認医療機器等の有無:同一の性能を有する国内承認の医療機器はありません
- 諸外国における安全性等に係る情報:VOVリフトに使用されている素材PCL(ポリカプロラクトン)は、米国FDAで医療用素材として認可を受けています。TESSリフト・PLCLスレッドはそれぞれの製造国(韓国・中国等)で承認を受けています
- 副作用被害救済制度:万が一重篤な副作用が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度の救済対象にはなりません










