地域最安値」を目指すべきか──熊本時代の恩師と、久しぶりに

今回は、いつもの山田さんとの対談ではなく、熊本の総合病院時代にお世話になった恩師との対談をお届けします。
K先生は、僕の大学の先輩で、形成外科がご専門の先生です。大学時代からの面識はあったのですが、ぐっと交流が深まったのは、僕が熊本の総合病院で1年ほどご一緒させていただいた時期でした。
当時、総合診療に従事していた僕に、K先生が形成外科の基礎を一から手ほどきしてくださった方です。
ご指導いただいた期間そのものは長くはありませんでしたが、今の僕の診療スタイルの根っこは、あの1年で作っていただいたと言っても過言ではありません。
K先生は今、関東の病院で保険診療を続けていらっしゃいますが、九州にお越しになる用事があるタイミングで、「そろそろそっちのクリニック、見に行っていいか」とご連絡をくださいました。
最近、自由診療にも少しずつ関心が出てきたとのことで、せっかくだから勉強がてら、と。
診療後の時間、受付前の空きスペースで、ウォーターサーバーから出てくる──最高品質にまで濾過された福岡の水道水を飲みながら、そのまま雑談に。そこで出てきたのが、「値段設定」の話でした。
※以下、K先生はご本人の希望により仮名・匿名での掲載とさせていただいています。
POINT
- 「施術名+最安値」は検索されやすいキーワードで、集客効果は確かにある。
- 当院も開業当初は最安値を目指していた時期がある。当時は常識的な運営で達成できた。
- 現在は「工場系」クリニックや激安クリニックが増え、最安値を取るためのコストとリスクが、別次元に上がっている。
- 並行輸入品そのものは必ずしも悪ではない。ただし医薬品専門外の業者(Amazon・AliExpress等)からの仕入れには明確なリスクがある。
- 当院は最安値合戦には参加しない。その代わり、利益を貪ることもしない──適正価格での提供を貫いている。
- 消耗品の使い回しやチップの不正改造は、感染や火傷のリスクにつながる。価格の安さだけで判断しないことが大切。
【K先生】
分山先生、本日はお時間をいただいてありがとうございます。
しかし、立派なクリニックになりましたね。
【院長】
いえいえ、ご無沙汰しております。K先生に来ていただけるなんて、なんだか少し緊張しますよ。
それにこのクリニック、実は居抜きで安く入れたもので、お金は全然かかってないのですよ。
見た目だけは、ちょっといい感じになってますけどね。
当院、スタートは十数坪のマンションの一室からでして。そこから移転を2回して、ここが3つ目なんです。
【K先生】
3つ目ですか。だんだん大きくされてきたんですね。立派なものじゃないですか。
【院長】
そう見えるかもしれないですけど、個人的に一番好きだったのは、最初のマンションのところなんですよね。
手狭なところだったんですけど、オーナーさんがすごく良い方で、隣のテナントの方々とも交流があった。
あの頃のあったかい感じは、今でも忘れられないんです。
【K先生】
そういう場所って、規模とは別の良さがありますよね。
【院長】
ええ。今の場所も気に入ってはいるんですけど、あそこで開業してよかったな、と今でも思い出します。
K先生こそ、昔とまったくお変わりないですね。
【K先生】
いやいや、こっちもすっかり白髪が増えましたよ。
分山先生が熊本の病院を離れられてから、もうずいぶん経ちますね。
【院長】
気づけばあっという間でした。
K先生に形成の基礎を叩き込んでもらったあの1年がなかったら、今の僕はないです。
期間は短かったですけど、自分にとっては本当に密度の濃い時間でした。
【K先生】
そう言ってもらえると嬉しいですね。
ところで、今日は突然お願いしてしまって申し訳なかったんですが──実は、ちょっと相談したいことがありまして。
【院長】
何でも聞いてください。僕に答えられることは、全部お答えします。
自由診療を始めるなら、「地域最安値」を目指すべきなんだろうか

【K先生】
実は最近、保険診療を続けながら、自由診療にも少しずつ手を出せないかと考えていて。
うちの外来でも、自由診療のことを聞いてくる患者さんが増えてきたんです。
【院長】
その流れは、僕も業界全体で感じますね。
それにK先生は形成がご専門ですから、美容に入っていかれるのは、むしろ自然な流れだと思いますよ。
技術的にも、一番地続きの世界ですし。
【K先生】
そう言ってもらえると、ちょっと踏み出しやすくなります。
ただ、いざ始めるとなると分からないことが多くて。
特に気になっているのが──値段設定なんです。自由診療をやるとなったら、やっぱり地域最安値を目指した方がいいんでしょうか?
【院長】
なかなか悩ましいところですが……今の時代に最安値を目指すのは、あまりおすすめしません。これが僕の率直な答えです。
【K先生】
そうなんですか。SEO的には有利だと聞いたこともありましたが。
【院長】
そこは確かにその通りです。「施術名+最安値」は、セットで検索されやすいキーワードです。
「ボトックス 最安値」「ハイフ 最安値」「糸リフト 最安値」──このあたりは、根強く検索されています。
価格で上位を取れれば、集客効果は確かにあります。
【K先生】
でしたら、なんで「おすすめしない」と?
【院長】
問題は、今の時代に最安値を取るために必要なコスト──というか、リスクというか──が、あまりにも大きくなっていることなんです。
これを分かっておかないと、自由診療に踏み込んだ瞬間、足をすくわれます。
【K先生】
……コスト、というと、例えば──家賃とか、人件費とか、そういう話ですか?
【院長】
いや、そういう一般的な経費の話ではなくて。
仕入れとか、消耗品とか、そっちの方で無理をしているクリニックが出てきている、という意味なんです。
【K先生】
あ、違う話なんですね。
【院長】
少し込み入った話なので、順番にお話しますね。
あ、でもその前に──誤解のないように言っておきたいんですけど、当院も開業当初は、最安値を目指していた時期があるんですよ。
当院も、開業当初は最安値を目指していました

【K先生】
え、そうだったんですか。意外ですね。
【院長】
ありましたよ。開業当初は、いくつかの施術は国内最安値クラスでやっていました。
今思い返すと、よくこんなびっくり価格で出していたな、と自分でも驚くくらいですね。
ありがたいことに、そのおかげで日本中から患者さんが来てくださった時期もあります。
【K先生】
当時と今で、何がそんなに違うんでしょう?
【院長】
当時は、今ほど「激安クリニック」と呼ばれるようなところが多くなかったのです。
だから、常識的な戦い方で最安値を目指すことができていました。
普通に正規ルートで仕入れて、普通に運営していても、ある程度価格を抑えれば最安値を名乗れた。
サービスの質を落とさずにそれなりに価格を抑えても、十分な利益が出る──そのくらいのバランスでした。
今思えば、のどかな時代でしたね。
【K先生】
いい時代だったんですね。
【院長】
そうですね。ただ、今はまったく違います。価格競争のステージが、もう別物になっているんです。
かっこよくいえば、ネクストステージですね。
【K先生】
ネクストステージ(笑)。分山先生、昔からたまにそういう言い方しますよね。
【院長】
すみません、つい気取ってしまって。
【K先生】
いえいえ。……話を戻して、さっきから気になっていた「工場系」って言葉、あれ、たまに耳にするんですけど。
「工場系クリニック」の登場で、最安値の意味が変わった
【院長】
回転率を極限まで上げて、単価を下げる方式のクリニックのことですね。
これ自体は、僕は悪いことだとは思っていません。回転率で価格を下げるのは、どの業界でも普通にやっていることですから。牛丼屋もそうですし、回転寿司もそうです。
こう言うと、美容医療業界の先生方に怒られそうですけど、構造としては同じ話なんですよ。
【K先生】
確かに、そう言われればそうですね。うちの病院でも、回転率の話は毎年のように出ますし。
【院長】
医療だから特別、というわけでもないですしね。問題はそこから先なんです。
回転率だけでは価格を追いきれなくなったとき、本当にありえない手段に手を出すクリニックが出てきています。そこが、当時と今の最大の違いです。
並行輸入品は、実は「悪」とまでは言い切れない

【K先生】
うーん、ありえない手段、ですか。それってやっぱり、中身が怪しい製剤を使っている、みたいな話ですか?
【院長】
ちょっと順番にお話ししますね。まずよく話題になる「並行輸入品」の話から。
世間では並行輸入品というと、それだけでアウト、みたいに語られがちなんですけど、個人的には、そこまで問題視していません。
【K先生】
そうなんですか。
【院長】
正直に言うと、当院も開業当初は並行輸入品を使っていた時期があります。
今は、正規代理店さんが日本市場を育ててきた努力や功績に敬意を表し、大前提として正規代理店からのものを使うようにしています。ただ、「中身が同じなら安い方がいい」という発想そのものは、僕は理解できるんです。
【K先生】
偽物の心配はないんでしょうか。
【院長】
もちろん、正規代理店を通していない以上、偽物の可能性はゼロではありません。
ただ、ちゃんとした輸入代行業者を使えば、現地で出回っている正規品を日本に送ってくれているケースがほとんどだと思います。
それなりの代行業者が、リスクの高い偽物を送って、名誉を失ってまでそういうことをするメリットは、実はそんなに大きくないんです。
【K先生】
なるほど。……そういえば、僕、こっちの世界に入るまで、並行輸入なんて言葉、ほとんど意識したこともありませんでしたよ。
【院長】
僕もそうでした。保険診療にいた頃は、医薬品は病院の薬局経由で来るのが当たり前でしたし。
【K先生】
ですよね。世界が違うというか。
【院長】
本当に違います。……あ、で、話戻しますね。並行輸入についても、過去には名前の知られた業者が偽物を扱って、問題になった例はあるんですよ。
ですから、「並行輸入=絶対安全」と、僕も言い切れるわけではないんですけどね。
【K先生】
やっぱり、ゼロではないんですね。
【院長】
そうですね。それでも、並行輸入=危険、と単純に決めつけるのも違うかな、と僕は思います。……まあ、僕もそこまで並行輸入に詳しいわけではないんですけど。
本当に気になるのは、医薬品を専門に扱わない業者からの仕入れです
【K先生】
あ、ちょっと待ってください。ということは、分山先生が「ありえない」とおっしゃってるのは、並行輸入品のことじゃなくて──?
【院長】
そうなんですよ、そこが、一番気になっているところで。
最近、医薬品を専門に扱っていない業者から、医療用の製品を仕入れているクリニックが出てきてるんです。
【K先生】
例えば、どんなものが出回ってるんですか?
【院長】
例えば──ショッピングリフトやスレッドリフト(糸)がAmazonで売られていたりします。
注射針や注入用の製剤がAliExpressで売られていたり、医療用のレーザー機器までAliExpressに並んでいることもあります。
【K先生】
……それはさすがに、誰も買わないのでは?
【院長】
僕も最初は耳を疑いました。一般の患者さんから見ても、「そんなところで買うクリニックや医師はいないだろう」と思うはずです。でも、実際に購入しているクリニック様も、購入している先生方も、いらっしゃるんです。
僕もこの話を最初に聞いたときは、美容医療業界、どうなっちゃってるんだろうな、と本気で思いました。
【K先生】
本当ですか……。
【院長】
本当です。そこまでして経費を抑える流れが、一部に出てきている。それが今の美容医療業界の一側面です。
【K先生】
恥ずかしながら、その感覚はまったくありませんでした。
【院長】
保険診療ではまずありえない話ですから、知らなくて当然です。
K先生と一緒に仕事をしていた頃、僕らはそんな世界があるなんて、想像もしなかったじゃないですか。
【K先生】
本当に、想像もしていませんでした。
【院長】
ただ、K先生が自由診療を始められるなら、このあたりのグレーな事情は、知っておいて損はないですよ。
そういう方々と最安値合戦をすると、まともにやっているこちらは正直、分が悪いんです。
仕入れ値がまったく違う世界で戦うことになるので、勝負として成立しないんですよ。
だから当院は「最安値合戦」には参加しません

【K先生】
なるほど……分山先生としては、その土俵から降りた、ということなんですね。
【院長】
そうです。ただ、誤解していただきたくないのは──最安値を追わない=利益を貪っている、ではない、ってことで。
そこは、はっきり言っておきたいところで。
【K先生】
じゃあ、普段は価格って、どう決めていらっしゃるんですか?
【院長】
一人でも多くの患者さんに来てもらえるような工夫はしますし、本当に広く届けたい製剤は原価に近い値段で出すこともあります。
ただ、「どこよりも安く」というスローガン自体は、もう掲げません。
というか、掲げようとしても、真っ当にやっている以上、掲げられない、というのが正直なところで。
「適正価格で、必要な施術を、必要な人に」──それが今の当院のスタンスです。
【K先生】
……うん、なんか、聞いていて、真っ当なやり方だなと思いました。
【院長】
派手な勝ち方はできないです。というより、派手じゃないどころか、地味ですね。
ただ、今の美容医療業界で、まっとうなクリニックが長く生き残るには、これが一番現実的だと僕は思っています。
「美容医療だから大儲けできる」といった時代は、もう終わりに近いのかな、とも感じていて。
業界全体も、少しずつ適正価格に近づいてきている気がするんですよ。……まあ、こんな風に偉そうに言ってる時点で、負け犬の遠吠えかもしれないですけどね。
もう一つの落とし穴──消耗品の使い回しと、チップの不正改造
【K先生】
あ、もう一つ聞きたかったんですけど──価格を下げる方法って、仕入れのほかにもあるんですか?
【院長】
ありますよ。消耗品の使い回しの話、実は結構話題になっていて。
【K先生】
消耗品、というと?
【院長】
まず、針の使い回し。これは言うまでもなく、感染のリスクにつながります。保険診療ではありえない話ですが、自由診療の一部ではゼロではないと聞きます。
【K先生】
それは……ちょっと信じられないですね。
【院長】
もう一つは、ハイフやレーザー機器のチップの話です。
本来は決まったショット数を使い切ったら、新しいチップに交換する必要があります。
ところが、不正にチップを改造してショット数を大幅に増やし、経費を抑えているクリニックがあるんです。
ハイフなんかは、無制限に使えるチップまで出回っているようで。
【K先生】
チップの改造、ですか。
【院長】
こうなると、劣化したチップを使い続けることによる火傷のリスクが出てきます。
感染だけでなく、熱のコントロールが不安定になりますから。
メーカー側もチップの使い回しや改造を防ぐ対策は打っているんですが、そこを突破する改造方法を提案してくる業者もいて、完全にイタチごっこです。
【K先生】
患者さんから見たら、まったく見えない部分ですね……。
【院長】
そうなんです。患者さんからも、保険診療の先生方からも、本当に見えない部分です。
だからこそ、価格の安さだけを基準にクリニックを選ぶのは、おすすめしません。
……まあ、そうは言っても、値段は大事ですけどね。安いに越したことはない、という気持ちは、僕もすごくわかるんですよ。
保険診療でやってきた誠実さは、自由診療でも絶対に武器になります
【K先生】
いや〜、本当にいろいろ教えていただきました。
なんというか、自由診療に踏み込む前に、こうして先に話を聞けただけで、今日来てよかったと思います。
最初から最安値を掲げるのはやめておこう、と思えただけでも大きいですね。
【院長】
ええ。もちろん、開業当初は、期間限定のキャンペーンなどで少しお安く提供するのは、戦略としてアリだと思います。
まずは知っていただく、試していただく、という段階は必要ですから。
僕自身もそうやってスタートしました。ただ、「ずっと最安値でいく」と掲げるのは話が別で。
「普通に運営していたら、結果的に最安値になっていた」という時代ならいいんですが、今の最安値は、多くの場合、どこかを削って成立しているものです。
それに乗るよりも、適正価格で誠実に運営する方が、ずっと長続きします。
【K先生】
……なんか、ちょっと肩の荷が下りた気がします。
保険診療と自由診療を、別物だと切り離して考えなくていいんだ、と思えたというか。
【院長】
僕はそれが一番強いと思っています。
K先生のように保険診療を長くやってこられた先生方は、数字よりも目の前の患者さんをまず見る、という習慣が体に染みついているはずです。
それは自由診療でも、絶対に武器になります。
【K先生】
……ありがとうございます。そう言っていただけると、心強いです。
【院長】
K先生は、あの1年の間に拝見していただけでも、患者さんの話を最後まで丁寧に聞かれる先生でしたから。
それができる人は、自由診療に行っても、ちゃんと患者さんに選ばれますよ。……まあ、大学の後輩がこんなこと偉そうに言うのも、おこがましいんですけど。
続きは、青木堂で
【K先生】
分山先生、今日は本当にいろいろ教えていただいて、ありがとうございました。
ところで──このあと、お時間ありますか?せっかく福岡まで来たので、よろしければ、一緒に食事でもどうですか。
今日は僕にご馳走させてください。
【院長】
そんな、K先生にご馳走していただくなんて、申し訳ないですよ。
【K先生】
いやいや、昔ちょっとお世話しただけの分山先生が、立派に独立されて、こうして話まで聞かせてもらえて。こちらが嬉しいんですから。
【院長】
ありがたいですね。では、お言葉に甘えて──安くておいしいところ、僕、知ってますよ。
【K先生】
お、どこですか?
【院長】
「青木堂」っていう、昔ながらの食堂なんですけど。ここから歩いてすぐで。
【K先生】
食堂ですか。
【院長】
はい。オムライスがおいしいんですよ、ケチャップがべっちょりかかってて。
【K先生】
いいですね、食堂。助かります。
【院長】
では、行きましょう。
よくあるご質問(FAQ)
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美容クリニックによって価格差が大きいのはなぜですか?
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仕入れ値、人件費、広告費、設備投資──このすべてが各院で異なります。特に仕入れに関しては、正規代理店からの調達か、並行輸入か、それ以外の経路か、で価格が大きく変わります。価格差がそのまま品質差とは言い切れませんが、極端に安い場合は仕入れ経路を確認されることをおすすめします。
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並行輸入品を使った施術は危険ですか?
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一概に危険とは言えません。信頼できる輸入代行業者を通した並行輸入品であれば、品質は正規品と変わりません。ただし流通経路や保管状況が不透明な場合はリスクが上がります。気になる方は、使用製剤の仕入れ経路についてクリニックに質問されると良いでしょう。
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激安クリニックは避けた方がいいですか?
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「激安」の理由によります。回転率で価格を下げる、看護師施術を活用する、といった工夫は健全です。一方で、仕入れ経路が不透明、消耗品やチップの使い回しが疑われる、といったクリニックは価格以外の部分でリスクを抱えている可能性があります。使用製剤や機器のメーカーを聞いてみるのが一つの判断材料になります。
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適正価格とはいくらくらいを指しますか?
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施術内容や使用機器によって異なるため、一律の金額は示せません。目安として、正規品を使用し、適切な施術環境で、医師・看護師の人件費を正当に払った上で運営できる価格、とお考えください。相場から大きく離れて安い場合は、どこかが削られている可能性を疑う視点も大切です。ちなみに、当院の場合、機械や製剤の仕入れ値については、聞いていただければお答えすることもありますよ。
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チップの使い回しや改造とは、具体的に何を指しますか?
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ハイフやレーザー機器では、一定のショット数を消費するとチップ交換が必要な設計になっているのが一般的です。これを不正に改造してショット数を大幅に増やし、経費を抑えているクリニックが一部に存在すると言われています。ハイフでは、無制限に使えるチップまで出回っているようです。劣化したチップを使い続けると、熱制御が不安定になり、火傷のリスクにつながる可能性があります。

分山 博文(わけやま ひろふみ)
医療法人茜会 理事長/美容皮膚科 トータルスキンクリニック院長(福岡天神院・松山院)
最後に ~ 院長ブログについて ~
本記事は、福岡・天神の美容皮膚科「トータルスキンクリニック」院長・分山博文が、日々の経験をもとに執筆しています。
上手な言い回しは苦手ですが、誠実な美容医療を届けたい気持ちは本物です。
だからこそ、言葉だけは自分で紡ぎたいと思っています。
ちょっと不格好でも、この文章が誰かにそっと届けば嬉しいです。




