埋没法二重整形の違い・特徴・注意点!【現役の美容外科医が解説】

二重まぶたにする方法には埋没法と切開法がありますが、瞼への負担やダウンタイムの短さから、初めて二重まぶたの手術を受ける方には埋没法の方が圧倒的に人気です。

そのためクリニック側は様々なメニューを準備して他のクリニックと差別化を図ります。
その結果、同じやり方にもいろいろな呼び名が生じ、同じ呼び名でもやり方が異なったりすることもあるようになりました。

Aクリニックでは「1点留め」と呼ばれているものがBクリニックでは「2点留め」と呼ばれており、Cクリニックでは「プレミアム〇〇法」と呼ばれていることもあります。

今回の記事を読んでいただくと、複雑な埋没法に対して理解を深めることができ、自分にあったメニューを選びやすくなります。

埋没法による二重整形とは | 糸を埋めて二重にする手術

埋没法とは、細い糸を瞼の中に埋め込み二重瞼を作る方法です。

瞼の中には瞼板という固い組織があり、その瞼板には挙筋という筋肉がくっ付いています。
目を開けるときにはその筋肉が収縮することで瞼板が引きあがり、瞼が開きます。

瞼板もしくは筋肉を糸で皮膚と繋げ、瞼が開くときに皮膚が引っ張られるようにするのが埋没法になります。

イラストで表すと下記のような感じです(下手なイラストですみません)

糸をかける場所による違い(瞼板法・挙筋法・瞼板上端固定法)

瞼の裏側に糸を通す時に、どの場所を通すかで3つの呼び名があります。

  1. 瞼板法:瞼の中の固い組織である瞼板に糸をかける
  2. 挙筋法:瞼板を引き上げる筋肉(挙筋)に糸をかける
  3. 瞼板上端固定法:瞼板と挙筋の中間にある瞼板上端に糸をかける

「瞼板法が最も優れている」「挙筋法が最も優れている」等と極端な意見をいう医師もいますが、どれかの方法が最も優れているという事はありません。

いずれかの方法が明らかに優れているのであれば他の方法は消え去るはずです。

現在まで3つの方法が残っているのは、いずれの方法にも優れている点があり、患者さんの希望や瞼の状態により使い分けていく事で各々の特徴が活かせるからです。

瞼板法・挙筋法・瞼板上端固定法の特徴

一般的に言われている各々の留め方の特徴は下記の通りです。

  • 瞼板法:術後の腫れが少なく、引きやすい。糸が結膜側に露出し角膜を傷つけることがある。瞼板にはマイボーム線があり、それが詰まることでの炎症が起きることがある。
  • 挙筋法:瞼板法よりもラインがハッキリと出る。腫れが出やすく、瞼板法と同等の腫れに抑えるには技術が必要。眼瞼下垂を引き起こす可能性がある。
  • 瞼板上端固定法:挙筋法より腫れにくく、瞼板法よりハッキリとしたラインが出る。やや内出血しやすい。

私自身はいずれの方法も1000件以上行ってきましたが、腫れの引きやすさ、術後のトラブルの少なさ、ライン消失の少なさなどから考慮すると、瞼板上端固定法が万人受けする術式と感じています。

糸の違い(ナイロン、ポリプロピレン、アスフレックス)

一昔前まで、心臓血管外科の手術で使用する糸はナイロン糸が一般的でした。しかし、ナイロン糸は長期間体内にあると加水分解による劣化が生じ、切れる可能性があることが分かりました。

そのため、近年では加水分解が起こらないポリプロピレン製の糸を使用するようになりました。

二重の埋没法に使われる糸も以前はナイロン糸が一般的でした。
ナイロン糸の加水分解は10年~20年の経過で起こるため、埋没法に使うのであればナイロン糸で問題は無いと考えられていたのですが、差別化を図る為にポリプロピレン糸を準備する美容外科が増え、今ではポリプロピレンによる埋没が一般的になってきています。

ポリプロピレン糸が一般的となり糸による差別化が難しくなってきたため、ポリプロピレンにも加水分解が起こるという理由でアスフレックス糸を勧めてくるグループもあるようです。しかし、ポリプロピレンは体内での長期間の安定性が証明されており、現在でも心臓血管外科で使われる糸はポリプロピレンが一般的です。

別料金を払ってまでアスフレックス糸を選ぶ必要はないでしょう。

留める数による違い(1点留め~4点留め)

埋没法は、1点留め、2点留めなどと呼ばれますが、それの表わす意味はクリニックによって違います。

従来の2点留め

従来の2点留め

古典的にはこの方法が2点留めでした。
従来、2点留めと言われるのはこの方法でした。

1本の糸をスクエア型に埋没します。
その際、皮膚側に2か所引っ掛かりを作ります。

つまり、2点留め=皮膚側に4箇所の引っ掛かりを作ります。

簡素化された2点留め

簡素化2点留め

しかし、クリニックによっては簡素化された方法で埋没するところもあります。

埋没法が外れる時には皮膚側の引っ掛かりが外れる事が多いので、簡素化された方法は取れやすくなります。

簡素化4点留めより従来の2点留めの方が取れにくい

従来の2点留め
簡素化2点留め
簡素化4点留め

簡素化された方法で行なうクリニックの場合には3点止めや4点止めを勧めてくることが多いのですが、簡素化された方法は1点1点への負担が大きくなります。

そのため、留める点数を増やしたとしても通常の留め方に比べどうしても取れ易くなってしまいます。


また、簡素化された方法は保証でのやり直しができないクリニックが多いようです。

個人的には、簡素化された方法はオススメできません。

結び目の場所による違い

糸の結び目を皮膚側に作る方法と眼球側に作る方法があります。

皮膚側に結び目を作る方法

従来の2点留め

一般的な埋没法はこの方法で行ないます。

瞼の表面を1mm程度小さく切開し、そこに糸の結び目を埋めます。
切開した傷は数日できれいに治りますが、糸を埋没した部分にポコッとした膨らみが出来ることがあります。

糸の結び目が皮膚側にあるので、抜糸が比較的簡単にできます。

瞼の裏側(結膜側)に結び目を作る方法

従来の2点留め

瞼の表面を傷つけないので手術後すぐにお化粧ができます。

腫れにくく、皮膚側のポコッとした膨らみも出来にくい方法ですが、極まれにゴロゴロ感が出る事があります。糸の結び目が瞼の裏側にあるので、抜糸が難しいという特徴があります(難しいだけで、できないわけではありません)

若干の技術が必要になるため、皮膚側に結び目がくる埋没法よりは値段が高くなる傾向にあります。

糸を絡ませる方法

糸同士を絡めることで強度が上がる。
糸同士を絡めることで強度が上がる。

2本の糸の重なる部分を絡ませる事で強度を上げる方法です。強度が増す分、腫れが少しだけ強く出ます。

保障による違い | 内容・期間

手術には保障が付いているケースがほとんどですが、その保障内容や期間はクリニックによって様々です。

保障内容

  • 左右差がある場合のやり直し
  • 糸が完全に外れた場合の留め直し
  • 糸が緩んで二重が不安定になったときの留め直し
  • 糸を取りたい場合の抜糸

保障期間

保障期間に関しても、全くついていないものから、1年、3年、5年、10年、一生涯などがあります。

一生涯保障の埋没法を強く勧めてくるクリニックもありますが、実はあまり意味がありません。
1年以内に取れなければ基本的には数年は取れませんし、5年もすると少したるみが出てきて二重のラインも変わってくるので、「保障でのやり直しは適応外」となります。

保証期間は長くても5年で十分でしょう。

埋没法二重整形の違いや特徴、注意点のまとめ

  1. 埋没法は始めての二重整形に最適
  2. 糸をかける場所により3つの留め方がある(瞼板法、挙筋法、瞼板上端固定法)
  3. 糸はポリプロピレンかアスフレックスがベストだが、ナイロンでも大きな問題は無い
  4. 〇点留めの内容はクリニックによって違うので確認が必要
  5. いくら安価でも簡素化された埋没法は避けたほうが良い
  6. 糸の結び目が結膜側にくる方法が周囲にばれにくいが、値段は高くなる
  7. 保障内容と保障期間もしっかり確認。保障期間は5年で十分

埋没法は人気の施術であるがゆえに、多様なメニューが用意され差別化が図られています。

その結果、質の悪いメニュー、無駄に高価なメニューが溢れるようになってしまいました。

費用やダウンタイム、求める保障を考慮し、自分に最も適した埋没法を選ぶための基礎知識を身に着け、クリニックの言いなりに契約をしないようにしましょう。

最後に

福岡、天神の美容外科【トータルスキンクリニック】では、埋没法に関してはメニューは2種類で料金は同じに設定しています。
強度の不安定な留め方、おとり広告として存在する1点留めなどを排除し、強度の差による料金の違いも排除、強度が強く腫れにくい留め方だけを採用した結果、そのようになりました。

2つの術式の違いは糸の結び目が表側か裏側かです。

なぜそこを分けたかというと、万が一糸を外したい時の抜糸の難易度が異なってくるからです。結び目が裏側にくる方法のだと、担当医以外が抜糸しようとした場合難易度が跳ね上がります。埋没法は元に戻したい時に簡単に戻せることがメリットでもあるため、抜糸が困難になることは患者さんのデメリットと考えメニューを分けるに至りました。

医療を行うにあたり、利益を優先すると不要なメニューが増えていきますが、患者さんのことを第一に考えるとメニューは減っていき、オプションなども存在しなくなります。

 ⇒トータルスキンクリニックの取れにくく腫れにくくバレにくい埋没法二重整形はこちら

今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。

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