ふくらはぎのボトックスをしたら歩けない?その理由を専門医が解説

ふくらはが太くて困ったという経験はありますか?スポーツをしている方や、普段からヒールを履いている方に多いお悩みかと思います。発達した「ふくらはぎ」は男らしさの象徴であり、「ししゃも足」なんて呼ばれることもあります。筋肉で太くなったふくらはぎを細くしようと運動をしても、余計に太くなるばかりですし、マッサージも効果はありません。

たくましいふくらはぎを細くできる唯一の方法が、「ふくらはぎボトックス」です。でもふくらはぎボトックスを打ったら歩けなくなってしまい、日常生活を送ることすら困難になってしまうケースがあることはご存じでしょうか?

ふくらはぎボトックスで歩行障害

SNSで検索すると、かなりの事例がヒットします。今回は、福岡市中央区天神の美容外科・美容皮膚科の院長である筆者が、ふくらはぎボトックスで歩けなくなる理由について解説していきます。

ボトックスとは? | 筋肉の動きを抑えるタンパク質

ふくらはぎボトックスはアラガン社製

ボトックスとはボツリヌストキシンから抽出したタンパク質です。

そのタンパク質には筋肉に作用してその筋肉の働きを弱めるという性質あります。

表情筋に注入するとシワが出来にくくなるため、「シワ取りボトックス」などと呼ばれ、広く知られています。

そのボトックスは、発達した筋肉に注射すると注射した筋肉を細くする効果が知られています。

ふくらはぎボトックスによる脚痩せ効果

ふくらはぎの筋肉というのは歩行時や階段の昇降など、日常の動作の中で使われますので、普通に生活をしている限りはなかなか細くなっていきません。細くしようとして運動をすれば余計に太くなりますし、マッサージをしても効果はありません。

そのふくらはぎの筋肉の働きを無理やり抑えて細くしていくのが「ふくらはぎボトックス」の効果になります。

十分な単位数のボトックスを注入した場合、初回の注射から4か月~6か月後には筋肉量が20%~30%程減り、細く華奢な足を手に入れることができます。

ふくらはぎボトックスによる脚痩せ効果

ボトックスで細くなるふくらはぎの筋肉

ボトックスで細くなるふくらはぎの筋肉

ふくらはぎには2つの筋肉があります。
ふくらはぎの表面にある腓腹筋と、その下にあるヒラメ筋です。

そして腓腹筋には内側外側があり、その腓腹筋がふくらはぎのたくましさを構成しているので、ボトックスで細くしていくのも基本的には腓腹筋がメインになります。

腓腹筋は足首を伸ばすときに使われる筋肉ですが、歩き方の癖などによって片側だけが発達している方、両側とも発達している方と様々です。

歩けなくなる理由

ふくらはぎのボトックスで細くする筋肉は歩行に必要な筋肉です。

注入のバランス

腓腹筋の発達には内側と外側でばらつきがあると説明しましたが、通常であれば「ふくらはぎ」にボトックスを注入する時は必ず両側に注入していきます。

腓腹筋は外側と内側の両方が働くことで足の底屈(足首を伸ばす)が可能になります。ですので、外側だけが発達しているからといって外側だけにボトックスを打つと、足の底屈を内側の腓腹筋だけで行わないといけなくなります。

つまり、筋肉のバランスが極端に崩れるため、足首が支えられなくなり、結果歩行に支障が出る結果となるのです。

ふくらはぎボトックスの注入のデザイン

両側の腓腹筋にボトックスを打った場合には全体の働きが程よく抑えられるため、極端にバランスが崩れることもなく、日常動作に大きな影響を出す事無くふくらはぎを痩せさせる事が可能になります。

ふくらはぎボトックスのデザイン

注入のデザイン

ふくらはぎボトックス後の歩行障害の合併症を避けるには、外側と内側の腓腹筋にボトックスを打つ必要がある事はご理解いただけたかと思います。外側・内側で同じ単位数のボトックスを打つ必要はなく、そこの配分は希望するふくらはぎの形に合わせていきます。

大切なことは、細くしない方にも多少なりともボトックスを注入し、バランスよく筋肉の働きを抑えていくことなのです。薬剤節約・施術時間短縮を理由に発達している側の筋肉にしか注入しないケースもあるようですが、そうしてしまうとボトックスが効いている半年間もの間、歩行に支障を抱えることになってしまいます。

カウンセリングの時にしっかりデザインをしてもらい、バランスよく注入してくれる医師にお願いするようにしましょう。

ボトックスの単位数

ふくらはぎボトックスには、ある程度の単位数が必要になってきます。

80単位や100単位という少ない単位で注入を行っているクリニックもありますが、100単位程度だとバランスよく全体に注入するとほとんど効果が期待できず、少ない単位数で効果を出そうとすると一か所だけに注入することになり、その結果歩行障害が出ることになってしまいます。

ふくらはぎボトックスの単位数は200単位以上必要

十分な効果が期待でき、歩行障害が出にくいようにバランスよく注入するには最低でも200単位は必要になってきます。筋肉の発達具合によっては1回で300単位ほど注入するケースもあります。

多ければいいというものでもありませんが、最低でも200単位は準備してくれるクリニックを選びましょう。

ふくらはぎボトックスで歩けなくならないために

安全にふくらはぎボトックスを

ふくらはぎボトックスのリスクとして、歩けなくなることや歩きにくくなること(歩行障害)は起こりえます。しかしそれは、注入のバランスや必要十分な単位数がそろっていれば防ぐことも可能な事です。

ふくらはぎボトックスの副作用が出ると、長期間に渡って日常生活に支障が出てしまいますので、安さだけに捉われず、単位数注入のデザインなどにも注目するようにしましょう。

 ⇒筆者が勤務するトータルスキンクリニックのホームページ

 ⇒トータルスキンクリニックのふくらはぎボトックスはこちら

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