シワ取り治療、ボトックス注射の効果と副作用

ボトックスという治療をご存じでしょうか?

美容医療が一般的となってきた現在では、知らない人の方が少ないかもしれません。
30代以上の方で美容医療を受けようと考えた時、まず気になるのがボトックス注射です。

小じわを治療するのに使ったり、お肌にハリを出すことに使ったりします。

今回はこのボトックス注射に関して、現役の美容外科医がどこよりも詳しく解説していきます。
ボトックスを検討している方、もしくは既に治療中の方、ぜひご一読ください。

ボトックスとは | 無害なタンパク質

「ボトックスは体に悪そう。有害な毒素だ」と思われている方もいらっしゃいます。

ここではボトックスとは何なのかについてご説明します。

A型ボツリヌストキシン

ボトックスは、ボツリヌス菌が産生する毒素から抽出した「A型ボツリヌストキシン」というたんぱく質です。

ボツリヌス菌自体は非常に有害で、数年にごとに食中毒の事件を引き起こしています。

1984年にはからしレンコン食中毒事件の原因として日本中で話題になりました。
しかし美容医療で使用するA型ボツリヌストキシンは、このボツリヌス菌から安全性の高い成分だけを化学的に加工して製造されています。

有害なボツリヌス菌自体は薬剤には入っていないので、ご安心ください。

40年以上の歴史

ボトックスの歴史は長く、古くは1977年に眼科の治療で使われたのが始まりで、この時は眼科領域の斜視という疾患に対して使用されました。

その次は顔面のけいれん(痙攣)やまぶたのけいれん(痙攣)を抑える目的で使われはじめ、日本においては1996年にまぶたのけいれんに対して承認が下り、2009年には眉間の表情じわに対して承認がおりています。

また、アメリカの食品医薬品局(FDA)でも医薬品としての認可を受けているなど、安全性の高い製剤になります。

ボトックスの働き

ボトックスは神経と筋肉の接合部に働きかけます。

通常、接合部では神経から筋肉に向かって神経伝達物質が出ており、その伝達物質が筋肉にある受容体に接合することで筋肉が収縮します。

ボトックスはその受容体にくっつくことで、伝達物質が筋肉に働きかけられなくなり、その結果筋肉が収縮することができなくなるのです。

また、エクリン汗腺という汗を分泌する組織の神経筋にも作用するので、汗の量を抑える働きもあります。

ボトックスの効果的な場所 | シワ・汗・筋肉

ボトックスの主な効果は筋肉の働きを抑える事です。

つまり、筋肉が収縮することで不都合が生じてしまう部分に注入することでその恩恵を受けることができるのです。

表情ジワ

ボトックスが最も多く使用されており、効果が期待しやすい場所は表情ジワの部分です。

表情ジワは人間の喜怒哀楽を表すときに出てくるシワですが、何万回と繰り返されるうちに固定ジワに発展してしまいます。

若いうちからボトックスを打っておくことで、将来的に固定ジワに発展することが防ぐことが可能となります。

代表的な表情ジワの部位は、ひたい眉間目尻目の下鼻根バニーおとがい(あご)です。

 ⇒シワ取りはボトックス

ワキの汗

ボトックスは汗腺の働きを抑える効果もあります。

汗腺には2種類あり、エクリン汗腺というサラサラした汗を分泌する組織と、アポクリン汗腺という臭いの元になる成分を分泌する組織です。

ボトックスはこの二つのうちのエクリン汗腺に作用しますので、ワキ汗が多い方がボトックスを打つと汗の量が減り快適な生活が送れるようになります。

 ⇒脇ボトックスの効果と副作用・価格の比較を解説

エラ(咬筋)やふくらはぎの筋肉

ボトックスの主な働きは筋肉の働きを抑える事です。働きが抑えられた筋肉は時間の経過とともに小さくなっていきます(委縮)。

そのため、エラ(咬筋)やふくらはぎなど、筋肉が発達した部分にボトックスを注射すると、時間の経過とともに徐々に筋肉が細くなっていきます。

つまり、エラに注射すると小顔効果、ふくらはぎに注射すると足痩せ効果が得られます。

 ⇒ふくらはぎボトックスで歩けない?

ボトックスとジェネリック製剤

A型ボツリヌストキシン製剤のうち、ボトックスと呼べるのは一つの製剤のみです。

アラガン社が製造しているA型ボツリヌストキシン製剤の名称が『ボトックス』であり、それ以外の製薬会社によって作られているのは全てジェネリック製剤になります。

つまり、一般的にボトックスと呼ばれているものの中には、本来はボトックスとは呼んではいけないA型ボツリヌストキシン製剤が混在しているのです。

ここでは、ボトックスとジェネリック製剤の違いについて説明します。
ジェネリック製剤では『ボツラックス』や『リジェノックス』など、韓国で製造されているものが比較的有名です。

ボトックスは効果が安定性している

アラガン社が製造するA型ボツリヌストキシン製剤、いわゆるボトックスは、製造過程や輸送過程が厳密に管理されているため、製剤としての安定性が極めて高いことが知られています。

ジェネリック製剤が粗悪というわけではないのですが、輸送中の温度管理等が完ぺきというわけではなく、クリニックに届いた時点で効力を失っていたという事例もあるようです。

ボトックスは効果が長く続く

ボトックスとジェネリック製剤の効果の持続期間を比較したところ、同じ単位数を注射したにも関わらずボトックスの方が効果が長く続いたという研究報告もあります。

ボトックスは値段が高い

製剤としての安定性や効果の長さなどから、国内のみでなく世界的にも高評価を得ているアラガン社のボトックスですが、その分値段も高くなります。

クリニックに卸す際の費用も、ジェネリック製剤と比較すると3倍~4倍の値段がかかります。そのため、患者様に提供する時には非常に高額になってしまいます。

ボトックス注射のメリット

今までに説明した内容と重複する部分もありますが、ボトックスには沢山のメリットがあります。

ダウンタイムが短い

美容外科、美容皮膚科の治療には様々なものがありますが、多くの治療はダウンタイムが長いものが多いです。
数日間は人前に出ることが難しくなるような治療も多い中、ボトックスはダウンタイムがほとんどありません

内出血さえなければ誰にもバレることがありませんし、内出血が出たとしてもメイクで隠せる程度の事がほとんどです。

比較的安価

昔は一部位ごとに数万円かかっていたボトックスですが、近年は価格競争も進み一部位数千円で打てるクリニックも増えてきました。

ただし、安すぎるボトックスには何らかの訳があるかもしれないのでご注意ください。

将来的なシワ予防

表情ジワを和らげる以外に、表情ジワが固定ジワに発展するのを予防する効果があります。

固定ジワになってから注射をしてもある程度の効果はあるのですが、表情ジワの段階からボトックスを打っておいたほうが効果的です。

時間の経過で元に戻る

良くも悪くもボトックスの効果は永遠ではありません
一度打ったボトックスは3か月~6か月(おおくは4か月程度)で効果が切れていきます。

もしボトックスを打ったことで表情が変になったとしても、時間が経てばそれは必ず良くなります。切開を伴う手術や一部の注射では永遠に効果が消えないものもあります。

そういった治療は万が一のトラブルの時にも自然治癒は起こらないので、そういった意味ではボトックスの効果が一時的というのは助かりますね。

ボトックス注射のデメリット

どのような治療にもメリットがある以上はデメリットも存在します。
メリットも考え方によってはデメリットになることもあり、ボトックスにも同様の事が言える部分があります。

表情に違和感がでる

始めてボトックスを打った時は、表情に違和感が出ることがあります。

これはボトックスを打ったことで表情ジワが作りにくくなったことで生じる違和感で、慣れていくに従いシワを作らずに表情を作れるようになってきます。

怖い顔になる

未熟な技量の医師によって注入されたときに起きることが多いのですが、筋肉や表情の癖を考えずにボトックスを注入すると、ボトックスの効果が出てくるに従い表情が怖く見えるようになってしまう事があります。

こうなってしまうと、周囲から「怒ってるの?」等と言われてしまうこともあり、二度とボトックスなんか打ちたくなくなることでしょう。

続けていくとお金がかかる

昔と比べると1回にかかるボトックスの費用は安くなりました。
しかし、美しさを手にれるにはそれを続けていく必要があります。若いうちから打っていくことで、年を重ねるごとに周囲と差をつけていくことが出来るわけです。

6か月ごとに打つとしても、回数を重ねると結構な金額になるかもしれません。

定期的に打つ必要がある

時間の経過で元に戻ることはメリットである一方、美しさを保つためには定期的に打ち続けなければいけないというデメリットでもあります。

大きな固定ジワには効果が薄い

将来的なシワ予防表情ジワには絶大な効果が期待できるボトックスですが、既に大きく刻まれた固定ジワを消すほどの効果はありません。

そういった場合にはヒアルロン酸などの違う治療が必要になってきます。

抗体ができて、効かなくなる可能性

ボトックスを打ち続けると、極めてまれですが抗体が生じることがあります。

抗体というのは原因物質から体を守ろうとしてくれるものなのですが、ボトックスに対して抗体ができてしまうと、それ以降ボトックスを打ったとしても全く効果がでなくなってしまいます

高頻度に大量のボトックスを打つと抗体ができやすいと言われているので、効きの短いジェネリック製剤を使用した場合に抗体ができるリスクが高いとされています。

ボトックスの体験談

ネット上に落ちていた体験談の情報を記載します。

  • 額のボトックスを打ちました。数日後からおでこがつるんつるんで大満足です。
  • 打って数日後から眉間のシワが消えます。もっと早くから打っておけばよかったと後悔してます。
  • 打ってしばらくして友人にあったらおでこにハリがあるねって言われました。
  • 額にボトックスを打ちました。みるみる人相が悪くなり、明日からの出勤が恐怖です。
  • ボトックスのリスクは内出血だけだと効いていたのに、3日後から不自然、人相悪いと言われるように。
  • 眉間にボトックスを打ったらお岩さんみたいに。いつ良くなるの?
  • 眉間のボトックスを打ってから物が二重に見えるようになって怖くて外が歩けません。

ボトックスに対して好意的な体験談否定的な体験談、両方が散見されましたが、否定的な体験談の多くは技術の無い医師によって施術されたとによって引き起こされたケースの様ですね。

ボトックスのよくある質問

ボトックスの効果はどれくらいですか

ボトックスは3か月~6か月(おおくは4か月程度)続きます。急に効果が無くなるわけではなく、3か月以降徐々に筋肉が動くようになってきて、4か月~6か月頃には元の状態に戻ります。シワを予防するためには、ボトックスが切れ始めてきた頃に追加で注射することをオススメしています。

ボトックスを打つときは痛いですか?

アイスパックで冷却しながら注射するので痛みはほとんどありません。クリニックによっては笑気麻酔や表面麻酔のオプションを用意しているところもあるので、痛みが心配な方はクリニックに相談してみましょう。

ボトックスは一度はじめるとやめられなくなりますか?

ボトックスには中毒性や依存性はありません。ただし、ボトックスの効果に満足された方は定期的に打ち続けられるため、周囲からみたら依存しているように見えるのかもしれません。

ボトックスを打つと顔が無表情になりませんか?

お顔全体にたくさんのボトックスを注射すると顔面の筋肉が完全に動かなくなり無表情になるかもしれません。しかし、シワ予防で使用する程度だとでません。しわが気になる目尻や眉間などに決められた量を注射する場合、他の部分は表情にあわせて動くので心配ありません。

ボトックスを打った後の注意点はありますか?

内出血を予防するため、当日はサウナや長時間の入浴など控えて下さい。また、注入部位をマッサージすると思わぬところに薬液が広がる可能性があります。1週間程度は注射部位を強くマッサージしないようにしてください。

幾つかの部位を同時に注射することはできますか?

目尻と額など、同時に注射することは可能です。むしろ、多くの方は一度に複数部位に注射されます。ただし、初めてボトックスを打つときは、どこか1部位のみで様子を見た方が良いかもしれません。

ボトックスの効果はいつくらいから現れますか?

4日~7日程度で効果が現れてきます。万が一2週間しても効果が現れなかった場合、クリニックに相談した方が良いでしょう。

「シワ取り治療はボトックスの注射」まとめ

ボトックスは、いつまでもキレイでいるため、若くいるためには欠かすことのできない治療の一つです。

ダウンタイムもなく気軽に受けることができる一方で、技術のない医師によって施術され、数カ月間副作用に悩まされるケースも後を絶ちません。

長く続けるためにはある程度安価なクリニックで治療を受ける必要がありますが、失敗しないためには医師の技量や経験数の確認も必要になってくるでしょう。

適切に処置を受ければ副作用もなく満足いく結果が出る治療ですので、お悩みの方、まずはお近くの美容クリニックに相談されてみてはいかがでしょうか。

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